知ってもらうということ【01】小堀智仁さん【天海祐子】

こんにちは、天海祐子と申します。

簡単に自己紹介をさせていただきます。

あまみ ゆうこ。福岡県出身。144cm。上京後、キートン山田主催劇団に所属したのち現在は声優、女優、MCなどマルチに活動中。加藤企画所属。人外をよく演じている気がします。

最近、ラジオを始めました。(https://hear.jp/144yukko

いきなりですが、これを読んでくださっている役者の皆様。

集客はどのくらいありますか?

不躾な質問から始まって、申し訳ありません。

3桁の集客のある方、常にどの公演でも一定数ある方、様々かと思います。因みに私は、上記で偉そうに自己紹介してますが全然ありません。過去に1桁だった事もあります。(来てくださった方、有難うございました)

計る事こそが良い、とは言いませんが共通して認知できる「数」を出すことで【この役者はこれだけ応援していただけているのか】という1つの指標とされています。実際、その「数」で選ばれることもあります。

勿論それだけで選ばれているわけではないのは役者、お客様問わずご存知の事かと思います。

…が、その「お客様」に知ってもらうにはどうしたらいいのか?

小劇場の特徴として「以前 共演した役者の舞台を見に行く」というものがあります。

これは、どの業界でもあって なんの問題もありません。ただ、その身内にだけ連絡をして満足している人も多く見かけます。身内同士だけでまわしているものに先はあるのでしょうか。

「劇場に足をはこんでくださる演劇好きのお客様」の心を、私たちは舞台で魅せて掴まねばなりません。その為に配信や交流会など、様々な活動をしている方もいらっしゃいます。

「知ってもらいたい」

この気持ちで記事をかかせていただくことになりました。

劇団という名のつくものが数多あるこの世、演劇というものは同じはずなのに少し外の世界に出てみると「誰ですか?」「どんな芝居をしているんですか?」「はじめまして」の多い世界です。

また、「しばいのまち」さんでは社会人をしながら演劇をされている方も応援していくというコンセプトがあると伺っているので、たくさんの、芝居に関わる方々に「こんな生き方もあるよ」と提示するとともに「より広く、色々な方に知ってほしい」と思っています。よろしくお願いいたします。

第1回でお話をうかがったのはこの方。


小堀智仁

こぼり ともひと。東京都八丈島出身。脚本家。演出家。社内システムエンジニアとして働く社会人でもある。
大学生の時に現在の劇団「虹色くれよん」を創設。社会人劇団として公演を続けるとともに「チケット代を低くしたい」という信念を持ち公演活動を現在まで続ける。数度の受賞経験も持ち、人物の距離感、想いを描きあげることに定評をもつ。

仕事を続けながら2018年、小牧りさ、萩原佐代子などの往年のヒーロー・ヒロインが出演する「桃色旋風」の座付作家としても活動を始める。

(Wikipediaより)

自信がなかった

天海
大学生時に劇団創設ということですが、社会人と両立することにした理由はなんですか?
小堀
自分の芝居にかける情熱っていうのが多分、まだそこまでじゃないっていうのにどっかで気づいてたんだと思うんだよね。書くことがただ楽しかっただけで、我流だったし。

話を書くこと、舞台をつくることが自分の人生全てをかけるほどの趣味なのか?と。

天海
え!!?でも劇団は20年以上続いていますよね?
小堀
元々、潰しがきかないと、という考えがあって。
舞台とアルバイトを続けたまま、「この趣味やっぱり違った」ってなった時にどうにもならない年齢になっていたら どうにもならないじゃん、と思って。
天海
あああ。
私は夜中、未来について考え出して「うわあああ」となる時があります。
小堀
寝て(笑)。
まあ結局両方続けていられるのは、仲間がいたし、いい会社と出会えたというのもあるけど。

社会人をやりながらでもできるんだ。それぐらい自分には才能と、やる気があるんだ。頑張るんぞ。っていう風にずっと思ってやってはいるかな。

天海
ポテンシャルが高い。

言われたことをやるだけなら誰でもいい

天海
現在、社内システムエンジニアとして働いていらっしゃるということですが、仕事をしながら劇団の活動をするうえでのメリット・デメリットを教えてください。
小堀
メリットはフレックス制であることかな。

有給も使うけれども、締切が近くて困った時に「今日は休みます」ですむんだよね。

天海
最高ですね。でもなんかシステムエンジニアって大変そうです。もう今更私とかはなれないような印象があるというか…
小堀
大丈夫。俺、コールセンターみたいな所で電話を受ける所から始めたから(笑)。
天海
デメリットはなんですか?
小堀
んー。勤務時間は自由でも仕事はもちろん期日までに終わらせるように予定を進める必要があること。

あとは自分でなければならない仕事を増やし、成果を挙げていくことが必要なことかな。

天海
ひええ。
小堀
まあ、でもこれは社会人としてでも芝居の世界でも変わらないかもね。
天海
ちなみに「公演のない時」「公演がある時」の1日をグラフにしてもらおうと思ったのですが…


小堀

話を書くことが好きなんだよね。今は脚本の仕事があるというのもあるけど。

仕事がなかった頃から、常にずっと書いてるから変わらないんだよね、生活のリズムは。

仕事は辞めても勉強は続ける

天海
20数年このスタイルを続けていらっしゃいますが、例えば脚本家として求められることが多くなったらお仕事は辞めますか?
小堀
いやー、例え辞めたとしても、本が売れなくなった時のためにまたなんか勉強始めるかもしれない。

あとは脚本家としてのネームバリュー使っていいから、とかいって在籍だけさせてもらったりするかもな。

天海
強い。

嘘はつかない

天海
これから、最後は皆さんに「守っていることはなんですか?」と聞いていこうと思っているんですが何かありますか?
小堀
話の中で嘘はつかないかな。
演出で必要な場合なんかはのぞくけど、ちょっと調べたら分かるような事象や名前が誤ってないかは書く時に気をつけているかな。
天海
塩梅を間違えると、物凄い観客のノイズになるやつですね。
小堀
そうそう。でも1番は
とにかくなんでもいいから先ずは「書き上げる」ことだね。
天海
1番大事(笑)!!
たくさんお話してくださり、有難うございました!!

まとめ

小堀さん主催の「虹色くれよん」では過去、「チケット1枚500円」で公演されている事もあるそうです。
それは役者を集客で選ぶのではなく、演技力で選びたいという気持ちと、何より【小劇場へ足をはこぶお客様の敷居を低くしたい】という願いがあるからでした。

「舞台」の他「朗読劇」「ドラマCD」等様々な脚本を書いていらっしゃるとのことですが「自分を広める!」も大切ですが その原動力にある、自分がやっていく事を「好きで仕方ないから」が何より必要で、そして見失わないでいようと、改めて思いました。

月並みな感想になってしまいましが、これからも引き続き色々な方にお話を聞いていけたらとおもいます。

虹色くれよん公演  小堀智仁 脚本/演出
2019年6月29日、30日
シアターグリーン BASE THEATER
「令和元年」

詳細▽https://www.stmi.jp/nijiiro/
問合せ▽nijiiro _info @yahoo.co.jp

書いた人

天海祐子(あまみ ゆうこ)加藤企画所属
声優・女優・MC 等
twitter▽@144yukko
ラジオ▽https://hear.jp/144yukko
お仕事▽144amami@gmail.com