王子小劇場芸術監督、「マチルダアパルトマン」主宰。池亀三太さんの思い描く、「生活」に近い「演劇」とは?【後編】

前回に引き続き、劇作家、演出家である池亀三太さんのお話です。

前回記事↓

王子小劇場芸術監督、「マチルダアパルトマン」主宰。池亀三太さんの思い描く、「生活」に近い「演劇」とは?【前編】

2019.03.19

昨年、ご自身が主宰されていた「ぬいぐるみハンター」を解散し、「マチルダアパルトマン」を旗揚げ、それに加えて王子小劇場の芸術監督に就任されるなど、精力的に活動されている池亀さん。

後編は、芸術監督として、王子小劇場をどのような場所にしていきたいか、その意気込みを伺いました。

実は若手の公演見てます。

池亀
今後の方針として、花まる学習会王子小劇場はもっと若手が集まる劇場にしたいんですね。

ー若手が集まる場所…、登竜門のようなイメージですかね?

池亀
そうですね。
…実は若手の公演って結構見に行くんですよ。

ーあ、そうなんですか?

池亀
ネットで調べて、劇団名とかタイトルとかチラシのデザインとか少ない情報を手がかりに(笑)
それで、いいなと思ったら「うちで公演しませんか?」と声をかけたりもします。

ーそれは若手としては嬉しいような、おっかないような…(笑)

池亀
もし王子小劇場で公演を打ちたい方がいたら、公演の案内とか送ってもらえたら、調整がつけば喜んで観に行きます。僕が無理でも他のスタッフが行きますし、どんどんご案内ください!

ーなんだか、意外な感じです。

池亀
そうですか?(笑)
ーなんというか、芸術監督をやってる方が、無名な若手の公演を見てくれてるとは思わなくて…、それってすごく励みになりますね。
池亀
うちは、若手団体には審査なしで利用していただいてますし、スタートダッシュ割など若手支援のための様々取り組みを行っていますので、東京近郊の劇団さんがまず最初に目指す場所になれたらいいなと思っています。

演劇をやろうと思ったら、とりあえず王子に来るみたいな、そういう場所にしたいんですよね。

王子小劇場若手相談室

池亀
劇場をより身近な存在に感じてもらいたくて、若手相談室っていうのを無料で始めたんです。

ー若手相談室、ですか。それはどんなことを相談できるんですか?

池亀
本当になんでも!技術方面の相談から、劇団の今後についてとか、予算組みについてなど実践的なことから夢みたいな壮大な話、長期的なことから短期的なことまで、バラエティに富んだ相談をしていただいております。

ーそんなことまで相談に乗ってくれるんですか?

池亀
ええ、とにかくなんでも乗りますよ。今、若手のみなさんがどんなことに行き詰まっているのか、どんな目標をたてているのかを知れて、それについて一緒に考えることは確実に今後の劇場運営の財産になっていると思います。

ーいいなあ。ちなみに僕なんかも相談に乗ってもらえたりするんですかね?

※井上は昨年新しく劇団を立ち上げました。

池亀
是非!!必ず来てください(笑)

ーいいんですか!?ぜひ今度相談させてください。

※若手相談室の詳細はこちら

取材を終えて

取材に伺う前は、「ゲイジュツカントクか…」と緊張していたのですが、実際にお会いしてみると、とてもやわらかい印象の方で、対等な目線でお話をしてくださいました。

演劇を日常に近づけること、花まる学習会王子小劇場を若手が集まる場所にすること、池亀さんの今後の活動に期待です。

花まる学習会王子小劇場のサイトはこちら

ライター:井上智裕

劇団春眠党主宰。脚本、演出、時には役者も担当。しばいのまち編集部員。
メール:koyoinoue@gmail.com
twitter:@inouetzz
劇団春眠党:https://syunmintou.amebaownd.com/