忍び翔けるインプロバイザー2019年3月編「28歳の大変化」【おしょう】

どーも、おしょうです。

このコラムでは、

芝居だけで飯を食っているフリーの芝居人が、芝居(好きなこと)で生きていくために必要なことを、自分の体験を基に伝えていきます。

3月8日で28歳になりました。

それに伴って、様々な変化があります。

変化その1

まず、劇団しおむすびを辞めました。

劇団しおむすび→https://peraichi.com/landing_pages/view/shiomusubi

劇団しおむすびとは、僕が大学時代に立ち上げた、日本初の学生インプロ団体です。
今年で8年目に入るところでしたが、3月1日に辞めることを発表しました。

ちなみに、メンバーに発表したのは、2月28日(前日)です。いつも突然で、気まぐれな俺。。
でも、メンバーは受け入れてくれて、自分の旅立ちを応援してくれました。

辞める理由は、やりきった感

元々は50年続ける予定でした。それは、立ち上げの1期生への恩返しのためです。

50年間は名前が残り続けるような団体になれば、苦労を共にした(本当に)1期生が誇りに思えるだろう。そんなことを思って続けていましたし、今もそれは変わっていません。

でも、それは僕がやらなくてもいいな、と思ったわけです。

それほどメンバーが素晴らしいのです。8年間かけて、ようやく完成しましたのです。劇団しおむすびというチームが。

長かったです。でも、輝かしい未来が見渡せる場所に今この瞬間にいることが出来るのは、これまでの旅路が正しかった証拠だと思います。

辞めるのは僕だけですが、今後も劇団しおむすびは続いていくことでしょう。

劇団しおむすびは、永久に不滅です。僕はそれを遠くから見届けています。

変化その2

そして、押上のアトリエを放棄します。

「先月あんなに盛り上がってたのに!?」と思うじゃないですか。

うん、辞めます。僕はいつも突然で、気まぐれですから。

「アトリエを持つ」と宣言して以降、僕の人生は沈み始めました。いつもいつでもアトリエのことを考えるし、お金のことを考えるのです。これは試練なんだ、乗り越えなければいけないんだ、と自分を鼓舞し続けて立っているような状態でした。

しかし、そんな状態でうまくいくはずがありません。

何がって、インプロです。

インプロは、人生と同じです。自分の生き様がそのまま舞台に現れるのです。自分が今苦しんでいると、インプロも苦しいものになります。

その時期の僕のインプロは苦しかったのです。それはやっていてよくわかりました。
抜け出せないスランプを抱え、僕はふと立ち止まり、考えました。

「そもそもなぜアトリエを持ちたいんだったっけ?」

僕には「日本にインプロ劇場を作る」という夢があります。

欧米では当たり前のようにインプロ劇場が存在し、ディナーの後に気軽に楽しむ文化があります。そこでは毎週毎日のようにショーが行われ、ワークショップが開かれ、出演する優秀なプレイヤー達が稽古で切磋琢磨をしているのです。

そんな文化を日本にも根付かせるため、インプロ劇場を作りたかったのです。

そう考えてみると、「あれ?」と思ったのです。

「もう出来てない?それ」

そう、「Second Circle」(以下、セカサー)の拠点である「i Rego Garage」です。

Second Circle→https://peraichi.com/landing_pages/view/secondcircle
i Rego Garage→https://www.ikedaregogarage.com/

そこでは、毎週セカサーでショーを行っていますし、そのために稽古で切磋琢磨をして、僕が様々なワークショップを開いています。

…なんでこんなことに気付かなかったのでしょう。僕の夢は既に叶っていたのです。

自分の夢は、自分で叶えなくていい

思えば、これまでは「自分の夢は自分で叶える」ということに執着していたのかもしれません。

でも、違いました。28歳になった僕にとっての一番のプレゼントは、「誰かの夢は他の誰かの夢でもあり、夢は皆で叶えるもの」という気付きでした。

劇団しおむすびを50年続けるという夢は、メンバー達によって、インプロ劇場を作るという夢は、i Rego Garageによって、毎週のショーと、インプロバイザーの切磋琢磨の場は、セカサーによって、叶えてもらっていたのです。

夢を語ろう!

それに伴い、僕のこれからの役目もはっきりしました。

それは、夢を語ることです。

夢を語ったら、誰かがそれを聞いて、協力してくれて、叶っていくのです。

そして、それを自分が叶える必要はないのです。ひょっとしたら、自分以外の誰かが叶えてくれるのかもしれない。そしてそれならそれでいいのです。

自分がやらないなら、誰かがやる。誰もやらないなら、自分がやる。

だから凄いとか、だから感謝しろとか、ないんです。

今日も誰かの夢が僕の夢になったり、僕の夢が誰かの夢になったりするのでしょう。世界はそんな仕組みで動いているのかもしれません。

大切なのは、夢を見ること。それを語ること。誰かに叶えてもらい、自分も叶えてあげること。そして、感謝することです。

僕はこのブログを続けてきて、それを凄く感じます。

ここまで来れたのは、間違いなく、これを読んで、応援してくれる方々です。これからも僕は夢を語り続けます。

誰かがそれを叶えてくれたり、協力してくれたら嬉しいし、僕も誰かの力になれたらいいなと思います。

連絡先→playerosho@gmail.com

では、また!

忍翔(おしょう)

インプロバイザー(即興役者)、インプロ(即興芝居)&演技指導、演出、俳優。

高校から演劇を始め、大学から奈良橋陽子が主宰を務めるMLSにて英語劇を始める。その後、国際的に活躍するインプロ指導者・今井純、アクターズスタジオ生涯会員・ボビー中西に師事し、インプロとマイズナーテクニックを学ぶ。20歳で日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を立ち上げ(現・プロデューサー兼指導)。

22歳で単独即興ライブ「O-SHOW」をスタート。24歳でイタリア・ミラノで行われたインプロの国際会議に参加し、インプロの国際組織「国際シアタースポーツ協会」のメンバーとなる。

現在は舞台の企画や指導を行う傍ら、表現者としては一人芝居の可能性を追求している。
WEBサイト
https://twitter.com/osho_jam

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2017.02.23