あけましておめでとうございます。須藤健太です。千葉県で酪農をやりながら劇をしています。
12月から1月にかけて何頭も牛が生まれ忙しかったですが、少し落ち着いてきたので投稿します。
今回は、前の記事『上演時間11時間/舞台50m×30m「空間劇」という挑戦』の番外編として書きます。
どうしても”劇”を一般化したい!
前回、劇の考え方でイベントを構成したら良いイベントになるんじゃないかと書きました。その続きや詳細はまた後日書きますが、今日は、そのイベントの中で本当に劇をやるという話をします。
このサイトは芝居関係者が多いので、下世話なことを先に言います。
スポンサーがしっかり付いてるイベントで劇がやれたら、お客さんは劇に料金を払わずとも、劇作家や役者やスタッフにお金が入りますよね。
劇場でのみの活動から抜け出し、演劇脳をより多くの場で発散させましょう!
歌には歌、絵には絵、劇には劇の強みがあります。演劇は、他のアートやエンタメより、お客様の感性を効果的に広げることができると考えています。
多くのコンテンツが溢れる”イベント”でこそ、劇は輝くんです。
採点のない祭典
・2019年3月9日(土) 10〜21時
・城山公園 (千葉県館山市館山362)
・入場無料
ステージショーやジャグリング・楽器の体験の他、絵のワークショップや絵画コンクールなど魅力的な企画を11個揃えたエンターテインメントイベント。来場目標8000人。また、マーケットや館山城へのデジタル掛け軸、インスタレーションアートも同時開催。
イベントに合わせた2種類の劇を用意
今回は、5分の劇を6本と、30分の劇を1本用意しました。

5分の劇をやるのは「学びのブース」という企画。
役者が学者を演じて、子供たちへ「化学」「歴史」「経済」「犯罪」「看護」「哲学」について分かりやすく楽しく説明します。イベント当日、10~14時まで、基本的にはノーベル賞や世界の出来事について役者陣がお話をするのですが、各ブースに置かれているボタンをお客さんが押すと、強制的にショート演劇を上演します。
博物館とかにある、ボタンを押すと説明映像が流れたりロボットが動くやつを、生身の人間がやるイメージです。
もともと”採点のない祭典”は、子供たちが自分の人生を生き抜けるようにという願いから立ち上がったイベントです。この学びのブースを通し、子供たちが学問について興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
そしてそれは、ただ学問を紹介するだけでなく、エネルギーある役者が紹介することで、より強いインパクトになると考えています。
今回の企画では「学び」をテーマにしていますが、脚本書くのに慣れてる方なら色んなテーマのイベントで短編を書けるはずです。
たとえば、芸術祭をおこなう地域の伝統行事をテーマにしたり、プラネタリウムイベントで星座の話をテーマにしたり。

30分の劇は、ライブペイントと朗読劇の融合です。
絵のアーティストが大きな紙にライブペイントをするのを背景に、7人の役者が「採点のないAI」というオリジナル劇を上演。
地方の子供にとって、ライブペイントや劇というのはそれぞれで珍しいものです。ただ、世の中には自由な表現を含む作品がたくさんあります。少し異質なこのライブペイント劇を千葉県の端っこの田舎で上演することで、子供たちの心を膨らませられたら嬉しいです。
”芝居”の強みを。

VRの発達はワクワクします。AIが物語を書く世の中になってきました。
人間が芝居をする意味って何でしょうか?
僕は、その意味を皆と考えて、結果的に地方活性化へ繋がれば幸せです。地方活性化に繋がれば、アーティストが生きやすい世の中になります。
アーティストが生きやすい世の中になれば、文化的に豊かな地域が増えます。
もしよかったら、この「しばいのまち」にいる方にも、地方であらがう演劇人の様子を見に来ていただけたら幸いです。
須藤健太
千葉県館山市 ㈱須藤牧場4代目
酪農劇団須藤兄弟 主宰/脚本/役者
牧場では130頭の乳牛の世話、牛乳の生産、経理を担当。また、牧場は教育ファーム認証牧場として酪農体験なども行なっています。
ツイッター :@sudoumakiba
劇団Webサイト:http://www.sudo-farm.com/gekidannfreem.html
★「館山の画像2」
3月9日 第一回”採点のない祭典”
千葉県館山市山本362 城山公園
10~21時
宣伝恐縮ですが、入場無料なのでお越しください。あと、館山は良いところなので観光にぜひ。会場から海も近いです。寿司、野菜、肉、うまいですよ。
※学びのブース劇は10~14時
※ライブペイント劇は16時、16時45分、17時30分開演(予定)