おはようございます。須藤健太@sudoumakibaです。千葉県で酪農をやりながら劇をしています。
夏は牛の世話・畑仕事が忙しくて更新できませんでしたが、少し落ち着いてきたので投稿します。
今回は、「空間劇」への挑戦というテーマで書きます。
お祭りイベントに劇の要素を取り込む
皆さんはイベントへよく遊びに行きますか?
B級グルメフェス・市民音楽祭・チームラボ・花火大会・お客様感謝祭……
日本全国を見てみると、”何もない日”はないくらいイベントで溢れています。
しかし、イベントは開催にあたりより良い構成が確立されていません。スケジュールやスタッフのマニュアルはあれど、「テーマが●●な場合、会場内にどのような企画をどのような配置で組めばいい」という構成マニュアルがほとんどないんです。
その理由は、
・プロのイベントプランナーが、自分自身の秘密にしている
・お客様からのフィードバックを得るのが難しいので確立しにくい
・大きなイベントほど市や県・都・国など行政や団体からの補助が必要になる→規制があり、構成を組むのが難しくなる
など
そこで私は、劇の構成をお手本にイベントを組めないかと考えました。
”劇脳”が日本を盛り上げる!

「空間劇」なんてカッコいい言い方してごめんなさい。要は、「劇の考え方を参考にしたイベント構成をしてみる」です。
ただ、もしこの考え方が成功すれば、優れた劇作家は優れたイベントプランナーにもなれる可能性が出てきます。
今は都内に限らず、全国様々な地域で、その地方の魅力を発信するイベントが開催されています。そして今後も増え続けます。地方活性化に興味ありませんか? ”劇脳”を持った方が日本を盛り上げていく……そんな素敵な未来を夢見て、まず私自身が挑戦させていただきます。
アンチテーゼをうまく利用
脚本を書く人で、↑のような構成を目にしたことがある方がいると思います。オーソドックスな物語の構成図です。
まず世界観の説明があり、分かりやすく観客を導く→アンチテーゼ(物語で伝えたいテーマを否定する主張)→面白おかしく転がって展開していく→障害にぶつかり絶望する→解決・テーマの提示→エピローグ
今回私は、これを、まんまイベントに使うことにしました。普通のイベントではありえないと思います。
もし「おいしい焼き肉を食べて元気になろう!」というテーマのイベントにこの構成を用いると。会場内にアンチテーゼである「おいしい焼き肉なんて食べなくても人生は元気にやっていける」というような企画物を配置することになります。
「富士山を大切にしよう」という、富士山の麓をゴミ拾いしながらウォーキングするイベントだったら、その中で「富士山なんて汚れたままでも構わないよね」というメッセージをお客様に与えることになります。
普通はありえない。しかし、物語はそういう構成を起用しています。だからこそ、より深いテーマを力強く伝えることができます。
これから準備と結果報告を記事にしていきます

イベント内容
・決行日時:2019年3月9日 10~21時
・場所:千葉県館山市 城山公園
・伝えたいテーマ:より良く生きるには、学ぶこと・表現することの楽しさを体感することが大切
地域の子供たちが、学びと表現の楽しさを知り、自分や世界を深く理解しようと行動→思いを適切に表すようになってほしいという願いを込めたイベントです。
そのアンチテーゼをどう配置するのか? 企画の組み立て方は? フィードバックの取り方はどうするのか?
これからそういった内容を投稿していき、チャレンジの結果まで報告できるよう頑張ります!
そしてゆくゆくは、劇に関わる皆さんが日本全国を盛り上げる世の中になってほしいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
須藤健太
千葉県館山市 ㈱須藤牧場4代目
酪農劇団須藤兄弟 主宰/脚本/役者
牧場では130頭の乳牛の世話、牛乳の生産、経理を担当。また、牧場は教育ファーム認証牧場として酪農体験なども行なっています。
ツイッター :@sudoumakiba
劇団Webサイト:http://www.sudo-farm.com/gekidannfreem.html