忍び翔ける芝居人 vol.4 〜ちょっとした秘密〜【おしょう】

どーも、おしょうです。

このコラムでは、
芝居だけで飯を食っているフリーの芝居人が、芝居(好きなこと)で生きていくために必要なことを、自分の体験を基に伝えていきます。
また、毎月の収入公開も継続していきます。

今回は、原点に返って、僕がここに至るまでの「ちょっとした秘密」を喋ります。

8,9月月収

8月月収
劇団しおむすびメンバー参加費 35,000円
「即興deNight」参加費 25,000円
フルレンス連続WS 150,000円
定期WS 6,000円
インプロ合宿 66,000円
即興ミュージカル稽古会 3,000円
一人即興稽古会 18,000円
俳優訓練会 8,000円
個人レッスン 5,000円
不条理狂詩曲ギャラ 3,500円
その他、他企画報酬 12,000円
計 332,500円

9月月収
「即興deNight」参加費 85,000円
フルレンス連続WS 160,000円
定期WS 6,000円
一人即興稽古会 24,000円
戯曲読み会 7,500円
即興ミュージカル稽古会 2,700円
個人レッスン 5,000円
クラウンWS 35,000円
「Pairs」ギャラ 12,000円
「Second Circle live」ギャラ 3,500円
その他、他企画報酬 7,000円
計 347,700円

2018年収入 (1〜7月収入)1,913,700円+(6〜7月収入)680,200円=2,593,900円
平均月収 288,211円

最近、コンスタントに月30万以上は稼げるようになってきました。しかも、そのほとんどが自分で作り出してる仕事です。

27歳のフリーランス芝居人という立場の自分がここまで来れているのは、100%インプロのおかげなんです。

インプロをやるメリット

大分前に別の記事でも書いたのですが、インプロというジャンルは非常にコスパがいいのです。

通常の舞台では、公演毎に稽古期間という時間と、制作費や稽古場代というお金を、膨大に費やします。

インプロは、そこのコストが圧倒的に削られるのです。

もちろん、お金を頂くレベルのパフォーマンスが出来るように、訓練を積み重ねることは必要です。しかし、一度そのレベルに到達してしまえば、いつでもパフォーマンスすることが出来るのです。

公演によっては、一度の稽古もせず、セットも組まず、乗り打ち(当日会場に行って、パフォーマンスをする)で公演をすることもあります。

また、訓練をすること、公演をすることが、役者としての能力を高めることにも繋がりますから、インプロをメインでやっていても、有名な舞台のオーディションに通って出演することだって出来ます。

駆け出しの役者が、経験のためと言って、がむしゃらに小劇場舞台を経験することはよくありますが、ほとんどの場合、チケットノルマと時間だけを浪費する羽目になってしまいます。

だったら、インプロの訓練を積み、本番を経験し、本当にやりたい舞台オーディションに挑む方が良いと思います。

※僕は「劇団しおむすび」と言う団体を用いて、そういった場を提供しています。よかったらどうぞ♪

人と違うことをやる

もう1つ、インプロをやって良かったと思った点は、人と違うことをやっていたことです。

僕がインプロを始めた7〜8年前、自分と同世代のインプロバイザーはほとんどいませんでした。業界的にも、まだそこまで盛り上がっておらず、インプロと言っても知らない人がほとんどでした。

それを知った当時の僕は「チャンスだ」と思ったのです。

誰もやっていない、初めての試み、と言うのは、うまくいけば自分が先人になれる可能性があるのです。

もちろん、インプロがそもそも好きだったのですが、同時にそういったことも頭によぎったのも事実です。

それに、「初」と言うのは、リスクがあるように見えて、実は一番リスクがないのです。

誰もやっていないことだから、評価基準がない。だから、目に見えた失敗が存在しないのです。まさにノーリスクハイリターンです!

そこから僕は、インプロ漬けの日々を送りました。そして、誰もやっていない(であろう)ことをやりました。

学生インプロ団体の結成、学生の内からインプロワークショップ開催、日本語学校でのインプロ指導、国際シアタースポーツ協会のフェスティバルへの参加、一人即興芝居公演、毎月の単独インプロライブ、フルレンスインプロ公演、同じ場所での週1インプロ公演…

これらは全て僕の財産です。

誤解して欲しくないのは、初めてだからやったのではなく、やりたい気持ちがあったからやったということです。

「誰もやってないからやめておこう」なんて回路は僕にはありません。むしろその方がワクワクします。

もし、やりたいことがある人は「他の人と違う要素は何か?」と考えてみてください。必ずどこかに「初」と言う価値がありますから。

僕の今後

Twitterでも呟いたのですが、僕は2020年に海外に行きます。

メインは、ロサンズルスにある尊敬すべきインプロカンパニー「インプロシアター」へのインプロ留学です。これも日本人初です。
ひとまず1年行って、その後のことはその時考えようと思います。

面白かったのは、そのことを決めてから、それまでに日本でやるべきことがずらずらずらーっと湧いてきたことです。
平穏、安定を感じていた日常に、ワクワクと言うスパイスが振り掛けられた感じがします。

僕の人生、今後も楽しみで仕方ありません!!!

忍翔(おしょう)

インプロバイザー(即興役者)、インプロ(即興芝居)&演技指導、演出、俳優。

高校から演劇を始め、大学から奈良橋陽子が主宰を務めるMLSにて英語劇を始める。その後、国際的に活躍するインプロ指導者・今井純、アクターズスタジオ生涯会員・ボビー中西に師事し、インプロとマイズナーテクニックを学ぶ。20歳で日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を立ち上げ(現・プロデューサー兼指導)。

22歳で単独即興ライブ「O-SHOW」をスタート。24歳でイタリア・ミラノで行われたインプロの国際会議に参加し、インプロの国際組織「国際シアタースポーツ協会」のメンバーとなる。

現在は舞台の企画や指導を行う傍ら、表現者としては一人芝居の可能性を追求している。
WEBサイト
https://twitter.com/osho_jam