マームとジプシーを見て考えた、演劇をやっていない人に芝居を観に来てもらう方法について【井上智裕】

すっかり秋めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりです、しばいのまち編集部員イノティーです。

平成最後の夏が終わってしまいましたが、読者の皆様は満喫できたでしょうか?

私は、湘南の浜辺で太陽に背中を焼かれ、時には甘いアバンチュールに身を焦がし…、なんてことはなく、いつも通りの平凡な夏休みでした。

そんなこんなで平成最後の夏、海にはいきませんでしたが、「beach」にはいきました。

そう、先日表参道にて上演された、マームとジプシーさんの「beach」を見てまいりました。

感想を端的に言うと…「すごくかっこよかった!」です。

今日お話しさせていただくのは、お芝居の内容に関わる話ではなく

「マームとジプシーを見て考えた、演劇をやっていない人に芝居を観に来てもらう方法について」です。

「beach」は靴ブランドとのコラボ企画

今回の「beach」という作品は、trippenというドイツの靴のブランドとコラボする企画で、trippenの靴を役者が身に着けていたり、会場の一部で靴が展示されていました。

舞台の上にはビーチパラソル、役者の足にはtrippenの涼しげなサンダル、音楽はさわやかなシティポップ…、夏やわぁ…という感じでした。

「beach」の客層は、演劇関係者じゃないような気がする

内容もさることながら、個人的に気になったのは客層でした。

まず、女性が多い!(8割くらい?うらやましい)そして、これは根拠はないのですが、来ているお客の大半は演劇をやっていない人なんじゃないかな、と思いました。少なくとも普段見る小劇場とも、商業演劇とも違う客層のように思いました。

文化には関心はあるけど、演劇を見ない人のアンテナに届きそうな場所

客層が違う理由として、一つには場所のチョイスがあるのかなと思いました。

今回上演された場所は、vacantという表参道にあるレンタルスペースで、普段演劇をする場所ではないみたいです。

ただ、そういう文化には関心があるけど普段演劇を見ない人のアンテナに届きそうな場所でやるというのは、大事なことなのかもしれないなと思いました。

「beach」とtrippenの魅力は共存している

そしてもう一つは、この企画の在り方です。それは、「beach」が、靴の魅力を余すところなく表現している、つまり広告になっているということです。

演劇としての世界観と、靴の広告という二つの顔を同時に成立させるのは、とても難しいことなのではないかと思うのですが、それこそ演出の藤田さんの手腕なのでしょう。

くわえて、この「広告演劇」を成立さえている制作さんは、すごく優秀な方なんだろうなと思いました。

企業とのコラボとなると、いろいろ気をつかうことが多いはずです。企業と劇団の間でうまく立ち回ることができる制作さんがいるからこそ、成立する企画なんだろうなと勝

まとめ

演劇をより多くの人に見てもらうためには、

・演劇をやっていないが、文化に関心がある人が集まる場所で上演する

・他分野と積極的にコラボする

ことが大事!

情報が氾濫するいまだからこそ、あきらめずに多くの人に届ける工夫が大事になってくるのだと思います。

今後もこういった、アグレッシブな活動を取り上げていけたらいいなと思っています。

それでは!

井上智裕

劇団春眠党主宰。脚本、演出、時には役者も担当。しばいのまち編集部員。
メール:koyoinoue@gmail.com
twitter:@inouetzz
劇団春眠党:https://syunmintou.amebaownd.com/