「他の団体もそうだったから」「それ以外やったことないから」周りがどうとかじゃなくて自分で選ぼう決済手段【藤田侑加】

先日フランスから友人が仕事できていたのでまた海外に舞台見にいきたい欲が渦巻いてる藤田です。

11月にパリ&仕事納めからの年越し〜新年はハワイに行ってましたがそれでも常に行きたい。

まあそんなこんなでここ数年は年に1回は海外にそれこそかなり突発的に行ったりするのですが、行きながら思うこと。

日本って本当に現金社会ですね!!!

キャッシュレスは海外では常識

基本的に私が旅行などで行くことが多いのは治安が悪いことで安定のヨーロッパです。

え?パリ?スリってデフォルトでしょ?ローマって地元の人間でもスリ被害合うってよ?(幸い被害にはあったことないけど)。

財布を出してモタモタしているとカバンの中の他のものスられるから気をつけて、というのは良く聞く話。

パリのメトロに乗ってた時に、近くにいた日本人観光客の親子が
「財布見当たらない。さっき撮影する時にカメラ出した時に落ちたんじゃない?さっきのところ行って探しに行こう」
って話してたけどもう絶対無くなってるし、まずクレジットカードを止めるのと、警察に行こうよ。って心で突っ込んでました。

中国とかではむしろ偽札問題があって、今や路上の屋台やホームレスまでQRコード持っています。なので、逆に現金決済がわかんない、という話も聞きます。

もちろん、海外でもキャッシュオンリーの店や状況は意外とありますが。

舞台公演でもキャッシュレスを実現してほしい

さて話を舞台に戻して。

小劇場の舞台に入ってびっくりしたのが「チケットはほぼほぼ当日精算・現金支払い一択」ということ。

いやいやうちはプレイガイド導入してる!とか銀行振込だって対応してるよ!って団体もあるのは重々承知ですが、割合的にどう?と聞かれたら、この数年、別に状況は著しくは変わってないなあ、という印象です。

そして定期的にでる「カラ予約」問題・・・飲食業界さんの「当日連絡なし無断キャンセル」とも比較されている話題です。

カラ予約
予約だけして当日何も連絡せずにキャンセルし、公演に来ないこと

私は全面的には当日精算を積極的にやりたくない人間です。

私は昔からお芝居を見に行ってまして、いち演劇の観客としては、イベントのチケット=事前に「購入」するという考えでずっと過ごしてきたので、「お金を払わずして座席がキープされていること」に違和感を感じていて、「本当に大丈夫??」と気になってしまうタイプです。

もちろん、このやり方が残ってるってことは団体にとって都合がいい点があるというところ。それを私なりに考えてみました。

チケットの代金を当日現金で支払うことのメリット

・手数料などを引かれない。金額そのままが当日手に入る。
プレイガイドなどではシステム利用手数料を引いた金額を所定の締め日起算で支払われるので、公演終了からチケット代の入金までタイムラグが発生するもの。確かに、「すぐ」欲しいっていうなら当日現金の方が1日でも早く手に入る。

チケットの代金を当日現金で支払うことのデメリット

・公演準備期間中の資金繰りは全て持ち出しになる。
ほぼ全ての収入が公演が入るまで手に入らないにも関わらず、公演当日に到るまでには結構色々な支払日が登場します。

過去記事、そもそも公演のお金ってどこにいくらかかるの??でも話題にしましたが、会場の頭金、稽古場代、大道具小道具衣装の製作・購入、チラシ印刷代など・・・・。

プレイガイドの導入は損益分岐点考えると厳しい、けど手作業で銀行の入金確認作業ぐらいならできる、というのであれば「この日まで/○日前までの予約については全て事前入金」で満額とは言わずとも比較的資金繰りも解消されやすい話です。

この方法は比較的負担も少ないと思われるので、導入している団体さんも一定数ある印象です。

安全面的にもキャッシュレス

当日の受付スペースにおける安全面を考えた場合もできるだけ事前決済の方が良いのではないかと思っています。

結婚式&葬式で絶対話題になる「祝儀・香典泥棒」や、夏コミ冬コミなど同人誌即売会で話題になる「置引被害」など、現金や貴重品を多くの人の目に触れる場所に置いておくのはリスクがあります。

どちらもそこそこの金額をみんな持っているとわかっていたり、現金を持っている人たちが大量に出入りしてごった返している状況がそこにあるからこそ狙われる案件です。

かたや、演劇業界、「当日ここに現金があると思われてないから」狙われていないだけなのではないでしょうか。

よくある受付の風景はスタッフが一人ないし二人。しかも対面の業務ということもあり女性が担当していることが多い。

・・・・ひったくりとかで金庫ごと持って行かれるとアウトだよなあ・・・結構目につくところに金庫あるよね…。と思うこともあります。

仮に3,000円のチケット全員分が当日精算で、50人来場とかなら15万+おつりで最初に入れていた金額・・・加えて数日分の売上とか入ってたら・・・と思うと、想像するだけでもゾッとします。

また、全部手作業でさばくことができる当日精算の受付というのも絶対的に限界があります。「受付の窓口や人数を増やせばいいじゃん」で解決していい問題でもありません。できるだけ現金を置いておかない方が安全だと思います。

まとめ

「当日精算以外の支払いでやったことない」「手数料取られたくない」「他がこうだから」「わかんないから」。

新しいこと・経験のないことを導入するのには何かとネガティブな声が上がりがちです。

でもそのやり方は、本当に自分たちで思いつく限り調査検討比較した上で決めたものなのか、はたまた、「みんなやってるから」で漫然と選んでいるのか。

自分たちのことはもっとしっかり自分たちで考えて決めていくべきだと思います。

藤田侑加

兵庫県神戸市出身。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒。
大学は舞台美術を専攻し、卒業後演劇の制作として活動を開始。現在はフリーでチラシのデザインや演劇の企画・広報・制作から海外の演劇祭などにも参画中。
動画メディアサイト『エントレ』で不定期に公演レビュー掲載中
http://entre-news.jp/author/fujita

ホームページ:http://yukarienne.com/
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