どーも、おしょうです。
先月「余命1年の芝居人」企画が見事達成されたため、今回からは名前を変えて、新たな発信をしていきます。
「余命1年の芝居人」改め、「忍び翔ける芝居人」です!(忍翔という名前の由来)
好きなこと(主に芝居)で生きていくために必要なことを、自分の体験を基に伝えていきます。
また、収入公開も継続して行います。こちらはコラムの最後に掲載します。
さて、記念すべき第1回目ですが、僕は最近、都内の高校を回って、将来についての話をする仕事をしています。
タイトルは「好きなことを仕事にするために、今から出来ること」です。
ここで話している内容は、高校生に大変好評なのですが、ひょっとしたら大人にも伝わるものがあるかもしれないと…思ったので。
第1回目である今回は、そこで話している話を抜粋して掲載することにしました。
それでは、ご覧ください。
「好きなこと」はそのまま仕事になるのか?
皆さんが今好きなことは何でしょう?
ゲーム、音楽、スポーツ、勉強…いいですね。ちなみに学生の頃の自分が好きだったのは、演劇と数学とビリヤードでした。
今日は「好きなことを仕事にする」というのがテーマですが、皆さんは果たして、今言ったものがそのまま仕事になると思いますか?
ゲームだけやってれば、音楽だけやってれば、勉強だけやってれば、仕事になるのでしょうか?生きていけるのでしょうか?
残念ながら答えは「ほぼNO」です。
ちなみに「ほぼ」と言ったのは、全員に無理だとは思わないからです。しかし、それをやってるだけで生きていける人というのは、よっぽどの才能がある人だけなのです。
もし自分の才能を信じて疑わない人ならば、続けていってほしいですが、1ミリでも疑いがある人は一旦足を止めてみた方がいいです。
ちなみに、学生時代の僕は、演劇、数学、ビリヤードの才能があるとは思えませんでした。
これが仕事になるとは思えなかった当時19歳の僕は、がむしゃらに進み続けていた足を止め、違う視点から考えてみました。
「仕事」とは何か?
「好きなことを仕事にする」を考える時、多くの人は「好きなこと」をたくさん考えます。
しかし、その後ろの文である「仕事にする」の部分にはなぜかノータッチなのです。それに気づいた僕は「仕事にする」について考えてみることにしました。
「仕事」とは何か?真っ先に出た答えは「お金を稼ぐ」でした。
「社会に貢献する」とか「世の中の役に立つ」とか、かっこいいことを言おうと思えばいくらでも言えますが、そもそもお金を稼いでないと、仕事してるとは言えません。
では、そのお金はどこからくるのでしょう?
これも会社、銀行、国など、いっぱい答えが出てきますが、じゃあ結局はどこから来るのかと言ったら、お客さんから来るものです。
セブンイレブンならお客さんに商品を売った対価として、役者さんならお客さんに与えた感動を与えた対価として、お金をもらうのです。
至極当たり前のことを言っているように思えますが、この本質をわかっていない人が多いのです。
つまり、仕事とは「人に何かして、お金をもらうこと」であり、「人に何かする」ことが前提にあります。
であれば、「好きなことを仕事にする」ことを考えるには、「自分は何が好きか」よりも「人に何をするのが好きか」を考えることが重要なのではないか!?
僕は「人に教えること」が好きだった
それに気づいた僕は、自分の過去を遡りました!
「僕は人に何をした時に嬉しい気持ちになったか」「僕は人に何を与えたいのか」…
いろいろ考えた僕がたどり着いた答えは「人に教えること」だったのです。
小学校の頃、寺子屋のような個人塾に行っていた時、僕の隣に座っていた低学年の子に勉強を教えてあげたことがありました。わからないことがわかった時のその子の顔は輝いていて、僕も同じように嬉しくなったのです。
それから僕は、頼まれてもいないのに授業じゃ無い日でも塾へ行き、自分より年下の子の勉強を見てやってました。
中学に上がってからも、同じマンションに住んでる仲のいい小学生の勉強を見てあげたり、気づいたら自分の勉強も、人に教えるために勉強していました。
どうやったらわかりやすく説明できるか、どうすれば簡単に伝わるのか。自分のやっている勉強なのに、気づいたら「人にしてあげる」ことが前提になっていたのです。そしてそれは演劇だろうがなんだろうが、同じだったのです。
いつでもどこでもなんでも、ひたすら「教える」
そうとわかってから、僕は「教える」活動をいつでもどこでもなんでも実行しました。
塾講師のバイトを始め、自分の好きな数学だけでなく、英語や理科を教えたり、授業中に教科だけでなく、先述した話をしたりもしました。
演劇部では後輩に向けて稽古をつけてあげたり、休み時間にワークショップを開いたり、高校を回って話をする仕事をやるようになったのも、大学生の頃からでした。
とにかく「教える」ことを24時間365日欠かさずやってました。
そうすると、教えることが上手くなりました。
そうすると、それに価値を見出してくれる人が出てきました。
そうすると、お金をもらえるようになりました。
そして僕は、大学在学中から演劇ないしインプロの指導でお金を稼げるようになっていたのです。
「それを通して、人に何がしたいのか」を考える
この記事を見ている人のほとんどは、「自分が好きなこと」が決まっている人だと思います。
でも、それで「人に何がしたいのか」を考えてみてほしいです。
人を感動させたい?人を笑わせたい?人に夢を与えたい?人に人生を教えたい?…
「それ」が定まったら、24時間365日そういう生き方をしてみてください。
バイトも「それ」が出来るものを選び、人としゃべるときも「それ」を意識して、「それ」のためになる本をたくさん読んで…
そうすれば、「それ」が段々上手くなってきます。
特に演劇は、演劇だけやってれば上手くなるものではありません。
その人の人生、生き様がそのまま現れるものです。
人生のすべての時間が演劇に通じます。
演劇で仕事がしたいなら、日常全てをそこに繋げていくべきです。
2月月収
メンバー参加費 5,000円×14=70,000円
「即興deNight」参加費 5,000円×8=40,000円
WS売上 4,000円
フルレンス連続WS 40,000円
「Love is Life」売上 11,900円
個人レッスン 5,000円
計 170,900円
「キノミキ」指導
エヌズエンタメスクール指導
計 24,000円
2月月収 170,900円+24,000円=194,900円
3月月収
メンバー参加費 5,000円×14=70,000円
「即興deNight」参加費 5,000円×8=40,000円
WS売上 23,000円
フルレンス連続WS 63,000円
「しおふぇす2018春」チケットバック 13,500円
計 209,500円
「キノミキ」指導&出演
エヌズエンタメスクール指導
ナレーション案件
高校ワークショップ
計 50,000円
3月月収 209,500円+50,000円=259,500円
2018年収入 279,400円(1月)+194,900円(2月)+259,500円(3月)=729,300円
忍翔(おしょう)
インプロバイザー(即興役者)、インプロ(即興芝居)&演技指導、演出、俳優。
高校から演劇を始め、大学から奈良橋陽子が主宰を務めるMLSにて英語劇を始める。その後、国際的に活躍するインプロ指導者・今井純、アクターズスタジオ生涯会員・ボビー中西に師事し、インプロとマイズナーテクニックを学ぶ。20歳で日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を立ち上げ(現・プロデューサー兼指導)。
22歳で単独即興ライブ「O-SHOW」をスタート。24歳でイタリア・ミラノで行われたインプロの国際会議に参加し、インプロの国際組織「国際シアタースポーツ協会」のメンバーとなる。
現在は舞台の企画や指導を行う傍ら、表現者としては一人芝居の可能性を追求している。
WEBサイト
https://twitter.com/osho_jam