余命1年の芝居人〜11月編「インプロ界の発展のために」〜【インプロバイザーおしょう】

どーも、余命1年の芝居人、おしょうです。

今年4月に「役者だけで1年間食っていく!」と宣言し、バイトや非常勤勤務などの一切の雇われ仕事を止め、現在完全フリーの役者として活動しています。

「余命1年の芝居人」とは…
この企画は、目標月収を「15万円」と設定し、それを1年間続けて「180万円」を稼げなければ、役者をやめると言う企画。
このコラムは、そこに至るまでの収支公開含めた、戦いの記録である…

11月の月収

自企画(自分で企画し、収入を自分で決めているもの)
即興デナイト参加費 5,000円×7人=35,000円
メンバー参加費 5,000円×8人=40,000円
「インプロの日」 20,000円
一人即興レッスン 5,000円×2人=10,000円
ワークショップ 32,000円
計137,000円
他企画(自分以外が企画し、ギャランティを他人が決めているもの)
高校ワークショップ
「SAN-DAI」
エヌズエンタメスクール
計59,000円

11月月収
137,000円+59000円=196,000円!

ここまでの合計
1,207,910円(4〜10月分合計)+196,000円(11月分)=1,403,910円!
目標月収180万まで、残り396,090円!
残り4ヶ月で平均すると、月当たり約99.023円で達成!

これはもう、ほぼ勝ち確では?(含み笑)

って言うかもう、先月の段階でもう達成したも同然みたいになってましたが、もう、多分達成します(笑)

既に来年度の予定も、このまま表現活動をし続ける前提で考えてるし、正直今は収入の事をあまり気にしてないです。むしろもっと先のことや、もっと広い視野を持って物事を考えるようになりました。

ちなみに、今月は2年に1度開催される国際シアタースポーツ協会(国際的インプロ組織)主催のインプロフェスに行ってきました。

今年の開催地はドバイで、そこでは世界中のインプロバイザー達が集結して、トッププレイヤー達によるワークショップやショーが5日間行われ続けました。実質1週間は日本を離れることになるので、その分の収入が懸念されましたが、実際全く問題ありませんでした(笑)

むしろドバイに行ったことで、これからの仕事へのモチベーションが大きく変化したので、今回はその話をメインに進めていきます。

世界を見てきて思ったこと

ドバイに行く前までの自分は、自分のことや、自分の団体のことばかり考えていました。インプロ界の他のプレイヤーや団体はライバルであり、そんなライバル達よりいかに売れるか、いかに勝つかということに囚われていました。

ところが、今回のドバイでのインプロフェスで、私の考えは一変しました

この国際インプロフェスには、世界中からインプロバイザー達が集まるため、国籍や思想は様々です。

普段やっているパフォーマンスも様々で、コメディを主体にしている人もいれば、ドラマを主体にする人もいて、短い作品を好む人もいれば、長い作品をやりたがる人もいます。

そんなバラバラな人達が、ステージに上がって素晴らしいパフォーマンスを繰り広げるのです!台本もなく、リハーサルもなく、それでもお互いを受け入れ合い、助け合い、1つの作品を創り上げるのです。

そのクオリティも半端じゃなく、感動と爆笑で、スタンディングオベーションの連発でした。

僕はそれを見て圧倒されました。
そして今までの自分を恥じました。

彼らは国籍も思想もバラバラですが、お互いにリスペクトし合っているのです。

「僕はドラマを作るのが好きだから、彼みたいな道化にはなれない。彼はクレイジーだが、彼は天才だ」
「俺と違って彼女は繊細なんだ。本当に尊敬するよ!」…

表現者であること以前に、人間として素晴らしい人達でした。素晴らしい人達だから、どんな人とでも素晴らしいパフォーマンスが出来るのです。

僕もこんな風になりたいと思いました。そして僕は、日本のインプロ界をこんな素敵な関係性で結ぼうと決意したのでした。

狭くて小さい世界だから

日本の小劇場界もそうですが、日本のインプロ界はそれよりも狭くて小さいのです。

狭くて小さいから、互いのことも良く見えるし、競い合いたくなってしまうのです。もちろん、競い合いは大事なのですが、それが過ぎると最も大切なことを忘れてしまいます。

それは、皆同じ世界にいる仲間だということです。

インプロ界の仲間が頑張り、売れることは、インプロ界の発展に繋がるのです。それは僻むことではなく、むしろ応援すべきことなのです。

僕は、今回ドバイのフェスに参加したことで「インプロの境地」を見てきました。インプロはまだまだ面白くなるし、今後の演劇界に旋風を巻き起こすことが出来ると確信を持ちました。

また、自分は「日本のインプロ界の一員」であることの自覚も強く持ちました。自分が知っていることは惜しみなく伝え、優秀な人材を育て、インプロバイザー達が活躍する場を増やしていきます。

これからは僕は、日本のインプロ界全体の発展(世界はまだ広すぎるので、それはいずれ)を考えて活動していきます。

具体的な企画も既に動き始めています。来年からインプロは更に面白くなりますよお!

忍翔(おしょう)

インプロバイザー(即興役者)、インプロ(即興芝居)&演技指導、演出、俳優。

高校から演劇を始め、大学から奈良橋陽子が主宰を務めるMLSにて英語劇を始める。その後、国際的に活躍するインプロ指導者・今井純、アクターズスタジオ生涯会員・ボビー中西に師事し、インプロとマイズナーテクニックを学ぶ。20歳で日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を立ち上げ(現・プロデューサー兼指導)。

22歳で単独即興ライブ「O-SHOW」をスタート。24歳でイタリア・ミラノで行われたインプロの国際会議に参加し、インプロの国際組織「国際シアタースポーツ協会」のメンバーとなる。

現在は舞台の企画や指導を行う傍ら、表現者としては一人芝居の可能性を追求している。
WEBサイト
https://twitter.com/osho_jam

忍翔(おしょう)(劇団しおむすび) 記事一覧

2017.02.23