金メッキの卵 第1回『親父はプリキュア!』【無情報:ガク カワサキ】

ごあいさつ

はじめましての方も、そうでない方も、これからおやすみになる方も、そしてお目覚めの方も、おはようからおやすみまで、脚本家のガク カワサキです。

この度ありがた~い事にこの「しばいのまち」さんで連載を始めさせて頂くことになりました。

内容はズバリ!!
『プロの脚本家が教える、脚本の世界!』的なことらしいです。

僕もまだまだ若輩者なので偉そうなコト言えませんが、精一杯偉そうに言いたいと思います。

しゃかりきがんばっていきましょう。(懐かしい)

脚本家とは?

僕は『脚本家』という仕事をしています。

『しばいのまち』の名の通り舞台作品も当然書きますし、映画、アニメ、バラエティ・・・etc。

様々な媒体でお仕事をさせていただいております。形は様々であれど、脚本で生計を立てているわけです。

逆を言えば脚本家という仕事には様々な種類があり、様々な媒体で求められているワケです。

映画、ドラマ、舞台、アニメなんかはもちろんのこと、様々なイベントの進行台本と呼ばれる物、あるいはTVゲームのムービーシナリオ、更にはソーシャルゲームに登場するカードキャラクターのセリフなんかも当然脚本家が書いているのです。(そうでない場合もありますが)

簡単に言ってしまえば

皆様が日頃目にしたり耳にしたりする『人間の言葉』を作っているのが脚本家です。

・・・我ながらカッコいい事言えた。

脚本家を目指すキッカケは?

さて。キャバクラで『え~それって何するお仕事なんですか~?』

仕事の説明で盛り上がってしまい、結果トークが職務質問みたいになってしまう職業ランキング第3位の『脚本家』ガク カワサキです。

僕はどうして脚本家になろうと思ったのか?そのキッカケは非情にシンプルかつ簡単です。

いきなりクソみたいなコトが言いますが、

『ボクのパパは脚本家なんだ!』


です。

名を『川崎良』と言います。

代表作は『ふたりはプリキュア』です。現在では毎年新シリーズが公開されているこの作品の、記念すべき1作目、2作目のシリーズ構成を担当したのが父です。

余談ですが、初代プリキュアは二人組でして、その黒い方『キュアブラック』の名前が『ナギサ』です。そしてこの名前はボクの妹の名前なのです。父の雑なネーミングが伺えるエピソードですね。

話を戻しましょう。僕が脚本家になったのは他でもない、父の影響です。

そうです、僕は世間様から言わせれば『金の卵』『サラブレッド』『親のすねかじりクソ野郎』なワケです。

そんな父から生まれたクソ野郎、ガクですが、『ボクもパパみたいになりた~い!』と甘々な感じで脚本家を目指したり、『お前も二代目として、しっかり勉強するんだぞ!』と、梨園のように運命が決まってたワケでもありません。

『脚本家』という仕事を知った瞬間とは?

僕が中学生になるまで、ハッキリ言って父の仕事をあまり理解していませんでした。

20代の頃、テレビのコント作家としてデビューした父はその後様々なテレビ作品に携わり、現在ではいわゆる「放送作家」としての仕事が主です。(『脚本家』と『放送作家』の違いについてはまた別の回に・・・)

バラエティ番組の最後、画面下に右から流れて左へ受け流されるスタッフクレジットに父の名前がある。が、それが何を意味するのかハッキリ言ってちんぷんかんぷんでした。

そんな中、父が珍しく『アニメ』の仕事をやりました。それが先述の『ふたりはプリキュア』だったワケです。

この作品こそが、当時の僕が父の仕事を理解する非情に大きな作品となったのです。

突然ですが、皆さんの家には『いらない紙BOX』ってありましたか??


チラシの裏、FAXの裏・・・etc。いわゆる「裏紙」なんて呼ばれる紙を詰め込んだ箱です。

これが我が家では『父の書いた台本の裏』になります。

勉強が大嫌いで、成績も最悪だったボクは母の言いつけにより実家の物置に閉じ込められます。

机と文房具と教科書。そして、『いらない紙BOX』

母からすれば『これはもう勉強せざるを得ない状況』に追い込んだつもりだったのでしょう。

ですがこの缶詰めが、後にボクもこの世界へと誘うのです

母からすれば只の『いらない紙BOX』。

ところが、ぺらっとめくればそこには『ふたりはプリキュア』の脚本が書かれているのです!

20×20マスに繰り広げられる、一瞬のドラマ。
放送時間にしておおよそ1分程度にしかならないこの一瞬が、その『いらない紙』に描かれている・・・。

ボクは、夢中で読み漁りました。

勉強はしたくないので、嘘っぱちでっちあげた計算式を紙にかいて、『紙がなくなったから新しいのくれ」と母に嘘をつき、続きを読む。

来る日も来る日も、何度も何度も読み返しました。

そして、当時中学生のボクに青天の霹靂となるようなある閃きが生まれたのです。

「この程度なら、俺にも書けるわ」

舐め腐ってるゥ~~!!

顔から火が出るほど恥ずかしい話ですが、事実です。

やはり男子中学生、中二病真っ盛り!
世間を舐めまくってます。

まして相手は実父です。そりゃあもう舐めまくり、ベロンベロンです。

かくして『俺様程の天才なら脚本くらい余裕で書ける』という発想をもったガクは、文化祭やコント作品や漫才作品の制作を初めていくワケです。

しかし!この舐め腐りが後に思わぬ壁としてガクに立ちはだかっていくわけです・・・。

次回予告

次回!『金メッキの卵』!
第2回『カエルの子はおたまじゃくし』!
皆!絶対観てくれよな☆

ガク カワサキ


無情報(ノーインフォーメーション)所属 脚本担当。1992年10月1日生まれ。立教大学映像身体学科にて演劇を学び、その後浦沢義雄に師事。現在、演劇・映画・テレビバラエティ・アニメ等、幅広く活動中。ACTにて脚本ワークショップを隔週日曜日に開催している。

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無情報(ノーインフォーメーション)とは?


『毎日が唐揚げなら、私はレモンになりたい…』そんな思いに共感したメンバーが集まり結成されたパフォーマンス団体。過去の神社やカフェ、寿司屋など劇場でない空間を劇場にしてきた。2018年2月に次回公演を控えており、現在はYouTubeにて毎日更新するコント番組『無情報TV S size conte』を放映中。
https://www.youtube.com/channel/UCjdoM7rrPenrc9qj1X-k6dg

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