どーも、余命1年の芝居人、おしょうです。
今年4月に「役者だけで1年間食っていく!」と宣言し、バイトや非常勤勤務などの一切の雇われ仕事を止め、現在完全フリーの役者として活動しています。
「余命1年の芝居人」とは…
この企画は、月の目標月収を「15万円」と設定し、それを1年間続けて「180万円」。
来年の3月までに「180万円」を稼げなければ、役者をやめると言う企画。
このコラムは、そこに至るまでの収支公開含めた、戦いの記録である…
8月の月収
自分企画
メンバー月参加費 5,000円×12名=60,000円
「しおふぇす秋2017」指導 8,000円×3回=24,000円
ワークショップ参加費 20,300円
ダンスワークショップ企画 10,000円
トーク&ワーク企画 11,000円
「O-SHOW vol.8」 14,900円
一人即興指導 5,000円
インプロ合宿 3,680円
計 148,880円
他企画
「組曲「遭遇」」演出
オーディオドラマ出演
エヌズエンタメスクール指導
計 109,000円
8月月収
148,880円+109,000円=257,880円!!!(目標月収15万クリア!)
これまでの合計
(4〜7月)592,650円+257,880円=850,530円!!!(5ヶ月目標75万円に対し、達成率113.4%!)
「生活」することについて
ここに来て初めてトータルの目標総額を上回りました!ということは、月15万という目標も下方修正されます!
12ヶ月目標金額180万円まで、残り949,470円なので、残り7ヶ月は、1ヶ月に135,639円稼げば目標達成となります!
これはかなり気持ちが楽になりますね!
今までずっと、企画や仕事となったら、まずお金のことを考えていました。
「これで採算が取れるのか?」「どれほど自分に利があるのか」…。銭ゲバ的な思考かもしれませんが、生きていくためには仕方の無いことだし、ここを無視して生活することは出来ません。
しかし、こればかり考えていてもダメだと思います。
「生活」とは、「生きる」と「活きる」の組み合わせです。
飯を食っていく、自分が「生きる」仕事をすること。そして好きなことをする、自分が「活きる」仕事をすること。
これが一致すれば幸せですが、片方に偏り過ぎてしまうと、空腹になるか、息が詰まってしまいます。
僕の場合は、月15万というのが「生きる」基準でした。役者として生きる基準。その基準が来月から下がります。月13万5000円に下がってくれます。
その分活動を緩めるかといったら、そういうわけではありません。
その分を「活きる」活動に費やしたいと思います。
「生きる」だけなら楽。「生かす」のが大変。
そもそも僕がこの連載を始めたのは「役者は1人でも生きていける」と証明するためです。
役者が生きていくためには、バイトをしながらじゃないと、商業にいかないと、売れないと、ダメだと言われていましたが、僕が実際身をもって体験した限りでは、「そんなことは無い!」とはっきりわかりました。
生きていくためだけのお金なら、自らの力で生み出すことが可能なのです。(具体的な方法については、もう少し経ってから)
しかし、これは楽なのです。
なぜなら1人だから。
そう、これは「1人だけ生きられればいい」から楽なのです。
でも、今後僕が大きくなっていくとしたら、これだけでは足りない気がするんです。
自分だけではなく、誰かを「生かす」こと。
つまり、誰かの生活を支えることが僕が僕を大きくしていく鍵になると思うのです。
僕は、今たくさんの人から支えられています。
たくさんの人からお金をもらっている立場です。生かされている立場です。
では、そんな僕は誰かを生かしているのでしょうか…
「誰かを「生かす」=自分が「活きる」」という新たな定義
先程、自分が「活きる」仕事とは、好きなことをすることだと書きました。
でもよくよく考えると、僕は好きなことを仕事に出来ているし、自分を活かして仕事出来ています。
じゃあそれでいいじゃんって思ったのですが、それは自分だけの狭い世界だけの話。
もっと世界を広げてみると、この世界で生きていきたい人達が僕の周りにたくさんいるではありませんか。才能や可能性を秘めているんだけど、うまく生きれていない人達。
そういう人達を生かしたい!仕事を与えたい!お金を与えたい!
生きるのが難しいとされている演劇界ですが、その中で生きることが出来ている僕だからこそ、出来ることがあるのでは無いか!
あ、これが個人事業主から社長になることを決意する感覚なのかもしれない。
4ヶ月、自分のことだけ考えて生きてみて、今僕はここにいます。
「誰かを生かしたい」
忍翔(おしょう)
インプロバイザー、インプロ&演技指導、演出、俳優。
高校から演劇を始め、大学から奈良橋陽子が主宰を務めるMLSにて英語劇を始める。その後、国際的に活躍するインプロ指導者・今井純、アクターズスタジオ生涯会員・ボビー中西に師事し、インプロとマイズナーテクニックを学ぶ。20歳で日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」を立ち上げ(現・プロデューサー兼指導)。
22歳で単独即興ライブ「O-SHOW」をスタート。24歳でイタリア・ミラノで行われたインプロの国際会議に参加し、インプロの国際組織「国際シアタースポーツ協会」のメンバーとなる。
現在は舞台の企画や指導を行う傍ら、表現者としては一人芝居の可能性を追求している。
WEBサイト
https://twitter.com/osho_jam