七つの顔を持つ男_その2「10年続けること」【たすいち 目崎剛】

しばいのまちをご覧の皆様、2回目の投稿となります、目崎です。

「七つの顔を持つ男」

というタイトルになりました前回。

ツイッターの方でつぶやかせていただきましたが、実はタイトルがずっと決まらなかったんですよね…!

前回の原稿を挿絵の雑種くんに送ったところ、挿絵にあのタイトルが載っていて「あ、これいいやん」となったのでした。

というわけで、タイトルに負けないように頑張っていこうと思ってます!

たすいちは現在10周年イヤー

前回の記事を更新した際にですね、しばいのまちさんのツイッターアカウントで「結成10周年の「たすいち」主宰、目崎さんの連載が始まりますよー!」とつぶやいてくださったんですね。

140文字の中に「結成10周年」を入れてくださったのですよ。

ということはですよ、これは、「結成10周年」はセールスポイントなのでは!?と踏んだわけです。

というわけで今回は、「目崎やたすいちの10年」けること」についての話をしようと思います。

目崎の10年。

10年やってどうですか、という話ですけど、10年っていうか、17年なんだよなぁ、って気持ちです!

というのも、たすいち旗揚げ前、それこそ中学生の頃から今まで、演劇をやっていない時期が無いと言っても過言ではないのです!たすいち旗揚げ前から脚本書いてたし、演出(若さゆえ、演出とは名ばかりだった学生時代もありますが)もしてたし。

だから、ずっとずっと、脚本を書いて、演出をして、俳優をして、を繰り返してきたものでして「旗揚げしたから、それが10年続いたから、目崎がどうだ」っていうのがないんですよね。

もちろん、成長した(はずだ)し、人脈も増えたし、できることもできないことも増えたのですけど。

だから、10年(17年)やってやったぜ!!というよりも、好きなことを繰り返し続けていたら、結構な時間が経っていた、という奴なのです。

これ、自分で書いといてなんですけど、すごいことだと思うんですよ。後述しますね。

10年やって、責任が生じるようになったな、とは感じます。

それを感じさせてくれたのは「小中高生ミュージカル」ですね。演劇の教室!ではなく、市民が集まってくる環境。しかも小学3年生から。
「あ、ここでは自分は先生で、影響を与えるんだ」と。下手なこと言ったりやったりできないぞ、と。

たすいちの10年。

10年…10年経ってしまいました。若手、とそろそろ呼べないような感じになってしまったかと。

いま世間を賑わす将棋界の藤井四段さん。若干14歳にして29連勝…

なんか、それ、いいじゃないですか!!

新人が一気に話題をもっていく感じ!そうなりたかったー!10年やってたら、もうなんか色々できて当然みたいになりそうで!頑張ります!うう!

これまで、もうね、いろいろありましたよ。ええありましたとも

10年。2017年7月現在、長編27本、短編26本くらい。50本近い公演、50組の座組があったわけです。

でも、いわゆる「修羅場」みたいな公演は、目崎が自覚している中では3回しかありませんでした。

あったんかい!ってなりますけど、どこからが「修羅場」なのかって話になってくると思うので、またいつかの記事で触れることができましたら…。

これって素敵なことだと思うのです!いい人達、いい座組でした。誰しも、どの座組も。

降板が出たことも1度しかありません。それだって、本番直前にぎっくり腰になってしまった、というやむにやまれぬ事情でした。役者ともども、 「ぎっくり腰で…」と公表しましたもの。

おかげで僕は「人を見る目には自信がある」と言えるようになりました。だって実績があるんだもの。いい人か、いい座組になれるかどうか、経験則からもわかるのです。

そして、少しずつ少しずつ前進して、今があります。

劇団員が増えたり減ったり減ったり増えたりしていて、なんとか今は6人でやってます。今まで、良くも悪くも、劇団員が安定していたことがなくて、緊張しています。

そう、10周年までは経験しましたが、11年目は未経験なのです。

今後どうなっていくのか予想がつきません。予想だにしてない未来に辿り着きたいですね。きっといい人たちに囲まれ、いい座組で公演を打つことでしょう。自信はあります。

「続ける」ということ

たすいちは、目崎は、あなたにとって面白いものでしょうか?

自身は面白いと思って続けてきています。ですが、面白さの物差しは人によって違います。もしも誰にも「面白い」と思われなかったら、その時は劇団をたたみ、消えていくことでしょう。

面白いと思ってくださるあなたがいる限り、あなたが見に来てくださる限り、辞めることができなさそうなのです。

面白さとかには「才能」が必要なのだと思います。そして僕は僕に「才能」があるのかどうか、未だにわかっていません。それでも昔、先輩に教わった言葉を胸に頑張っています。

「続けることも一つの才能」

これは、長い時間続けようと思うと、様々な要因で続けられなくなったりするから、続けられること自体が一つの才能なんだ、という意味ですね。

実際にいろんな人がこの10年で通り過ぎてゆきました。学生を卒業すると同時に。仕事を継がないといけない。自分の才能に見切りをつけた。結婚する。耐えられなくなる。体や心をおかしくしてしまう。家庭環境。などなどなど。

それはそれは、一人ずつの事情がそれこそドラマのように多々あると思います。

そんな中、ここまで続けてこれたのはある意味奇跡なのです。もちろん周りの協力なしにできることではないのですが。

お金を稼げるようになるまでに時間がかかる。

その上、続けたら誰でも稼げるわけではない(昇給や昇進が明確に存在しない)。続けることのできない理由がたくさんあるのに、それでも続けてしまう人が後を絶たない。

ひょっとして演劇には「一度踏み込むとやめれない中毒性」がある麻薬物質なのかもしれませんね。いや、冗談じゃなく。

こういったことを踏まえると、続けるということの難しさと重要さが少し伝わったかと思います。

つまり10年続けた目崎すごい、ということになりますね。もっと褒めてくれてもいいんですよ?お願いします、お願いしますから…!(必死)

続けることも一つの才能。とりあえず僕は10年続ける才能があったのです。20年続ける才能があるといいなぁ。

七つの顔的には。

今回はだいぶと目崎個人、たすいちの話が多くなってしまいました。

七つの顔を持ってる身としてはちょっと寂しいので、他の顔でも簡単に10年を考えてみますね。

市民劇に携わる身として

僕が担当している青葉区小中高生ミュージカルはなんと15年やってます!僕が高校生の頃出演していたくらいですからね、そりゃそうだ。

また詳しく触れますけど、続けることがすごくすごく難しいんです市民劇。そんな中15年も続くなんて…すごい!。というわけで、市民劇に携わる身としては「10年?もっとがんばりたまえ」ですね。

演劇部のコーチとして

部活動には3年、という明確なゴールがあるんですね。卒業しても演劇を続けるかどうかは、相談には乗るけれど縛ることはできません。

演劇は生活から持ってこれるし、生活に還元することができるとも思っています。続けることで人生が豊かになると思います。

小劇場のスタッフとして

続けることで名前が広まっていく。噂も広まっていく。知名度があがっていく。「あの劇団がやってた劇場だ!」とかで感じ取ってもらえるのはうれしいことなのでは。

そしてそう感じた方がいつか舞台の上に立つ日がきたら、素敵じゃないですか。高校生の頃から足繫く通っていた劇場に立った日の感動を僕は覚えてます。

飲食店従業員として

10年同じ店でやったんなら、そろそろ社員なれば…?

ごもっとも!!!

今回はこの辺りで!

目崎剛

1987年生まれ。生まれも育ちも神奈川県。中学生で演劇部に入部したことをきっかけに、どっぷり演劇漬けに。早稲田大学入学後、早稲田大学演劇倶楽部に所属、2007年12月に「たすいち」を旗揚げ。
「青葉区小中高生ミュージカル」の脚本・演出、「K中・高等学校演劇部」の外部コーチなど、演劇教育にも携わる。
好きな漫画は「らんま1/2」

たすいち

カムカムミニキーナ、ポツドール等を輩出した早稲田大学演劇倶楽部から、2007年に目崎剛が旗揚げしたユニット。
『ありえない』設定を『ありえそう』に見せる屁理屈でちょっとファンタジーな舞台を創る。文学でも映像でもなく演劇でしかできないことを追求し、笑って泣けて考えられるエンターテイメントを志向する。

2011年1月より12ヶ月連続公演を敢行。2012年4月には吉祥寺シアターで本公演を行った。2015年、「劇王東京Ⅱ」にて、二代目東京劇王となる。その後、神奈川かもめ短編演劇祭で、短編演劇日本一(優勝は韓国だったため)となる。
2017年、10周年イヤーとして諸々企画、進行中!

公式サイト:http://tasuichi.wixsite.com/tasuichi

公演情報

たすいち10周年イヤー第2弾
第25回公演:「呪いならいいのに」
公演日程:7月23日(日)~30日(日)
場所:於 下北沢 シアター711
公演詳細:http://tasuichi.wixsite.com/tasuichi/blank-2

挿絵を描いた人:雑種( @_zassyu_

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