100人乗っても大丈夫!劇団員が増えたらやっておきたい7つのこと【Team HacCLose】

100人乗っても大丈夫!劇団員が増えたらやっておきたい7つのこと

お久しぶりです。Team HacCLoseの武田です。ご厚意によりライター別記事一覧にも載せて頂き、挨拶を簡略化してみました。改めまして初めまして、宮城県仙台市の社会人劇団で主宰をしております武田と申します。

いつも前置きが長くなるから記事全体が読まれていないのではないかという反省を踏まえ、今回は短い前置きをさせて頂きます。

武田らこ(Team HacCLose)記事一覧

2017.05.30

これまで、地方で社会人劇団をやるなら、という前提で話をして参りましたが、最近喜ばしいことに、しばいのまちでもその手の記事が増え、悲しきかな、コラムの差別化ができなくなって参りました。

そこで今回は、プロの劇団を目指す方々もターゲットに据えてみようという試みです。

プロを目指していらっしゃる方の劇団は、比較的構成員が少ないように感じます。それは、プロを目指すには意志統一が図れる少数精鋭である必要があるからではないかと考えます。

ですが、本気で団体を世界規模で立派なものにしようと思った時、いずれ多数精鋭になるタイミングが訪れます。

今まで気の置けない4、5人で作っていた舞台が、10、20人のメンバーになった時、何に気を付ければ円滑に公演に辿り着けるでしょうか。

とはいえ、私はプロの劇団のマネジメントやプロデュースに携わったことがある訳ではありません。ここから先の話は、団員が6名からわずか半年程で27名になった私の劇団の失敗談、苦労譚として、笑い飛ばして頂ければ幸いです。

さて、思いの他、今回も長いぞ、前置きが。それではいってまいりましょう。

劇団員が増えたらやっておきたい7つのこと!

1. 出欠を管理する

団員一桁までは、誰がいて、誰がいないかが明白にわかります。

20人を超えると、冗談ではなく当日に無断欠席されても気付かないことがあります。一人の力で遅刻・早退も含め管理するのはかなり大変になってきます。

私の劇団ではLINEスケジュールを利用しています。

前月に稽古予定日をスケジュールで出して、みんなにチェックしてもらい、その日来られる人をみて稽古予定を組みます。個人で急用ができたりした場合は連絡の上、スケジュールを修正してもらいます。

あとは当日に、来ているメンバーとスケジュールを照らし合わせて完了です。

稽古場所代を割り勘にする場合なども、スケジュールの丸の数を数えるだけなので大変便利です。

2. 情報を共有する

少人数であれば、「この話、誰々に伝えておいて」で済むところですが、人数が増えるとそれも大変です。

自慢できることでは全くありませんが、私の劇団では、これまで通し稽古を含め、団員全員が揃ったことがありません。いつも誰かしらいない状態です。

そこで、私の劇団では毎回の稽古で稽古録を作成、殺陣やシーンの動きが決まれば録画をして、文章と映像をGoogleドライブを使って共有しています。

稽古に最低何回出るようにとは言及しませんが、次に来るときには出来上がった部分までは最低限頭には入れてきてね、というのがルールです。遠方の客演さんの交通費を抑える手段としても便利かもしれません。

欠席者のみならず、参加者も後々の復習に使えるので重宝しています。「演出が前と言ってることが違―う!」みたいな不満も極力回避できます。

3. 立替を止める

これは最近、金融系の団員から「こないなやり方はあきまへん。世の中、そんなに優しくできておまへん」(金融系のイメージ)と指摘されて現在改善中なのですが、公演費用を誰かが極端に負担し、返金は公演明けという流れを断ち切るべきだと思います。

少人数ですと「あの人は本番会場代を払ってるな。あの人は舞台装置の木材を全部買ってるな」とすぐわかるので、いろいろと融通してなんとか乗り切れるのですが、大人数だと個々の金銭的負担に目が行き届かない時があります。

一つの公演が終わるまで、一人の人が云十万円負担をして、かたや一銭も払っていない人が出るというのは、大変不健全で危険性が高いシステムです。できれば事前に積立金として集め、それを切り崩す形で運営し、公演後に平等に返金する流れが良いでしょう。マネーフローってやつですか、私には詳しくわかりませんが。

4. 緊急連絡先を管理する

これも最近、医療系の団員から「あら?そんなこともなさってなかったの?心配ねぇ」(医療系のイメージ)と指摘され、目下改良中の案件なのですが、何かあった時の緊急連絡先などを知っておくといざという時に安心です。

稽古中に団員1人が救急搬送される確率は数パーセントですが、これが50人、100人となれば、誰かがそうなる確率は現実的な数字になります。仮に、誰かが意識を失うレベルの負傷があった場合に、緊急連絡先・持病・アレルギー・過去の大病は把握しておくと安心です。

私の劇団では、男性の私に言いづらい内容もあることと思い、緊急連絡先は私に、その他の事情は医務担当に連絡するようにしています。

いざと言う時以外、必要性が少ないので皆からちゃんと提出してもらうのは骨ですが、いざと言う時にそう言う努力をしていたかが重要です。

5. 先生と生徒にならない

人数が増えると、そこは一学級のようになります。出来る人、出来ない人。強い人、弱い人。

リーダーが出ることは喜ばしいことですが、言われたことをやるだけの人が出るのは嘆かわしいことです。働きアリには働くグループとサボるグループがあって、働くグループだけでグループを作ると、働いていたはずのアリたちでもサボるグループが形成されます。

平たく言えば、人数の多い組織は会社でもサークルでも、数名の頑張っている人達と、何もしていない人で形成されています。

サボりアリを出さない為に、いつも手を上げる者の手を下げさせ、いつも手の上がらないものに名指しで仕事を振っていきましょう。役割と責任感は必要とされている実感に繋がります。

6. 計画的な稽古をする

第一回目の稽古に脚本が完成していることは当然なのですが、毎回の稽古もより計画的にしていく必要があります。

私の劇団では、必ずその日に実施する稽古シーンを全員に通知しています。まったく出番のない役者は欠席自由。または、稽古施設内の別な部屋を抑えてスタッフ作業や話し合い、自主練をしています。

最近では公演2ヶ月を切り、シーン稽古の最中に、小道具スタッフのカンナで削る音と、衣装スタッフのミシンの音がこだまする、異様な稽古風景です。

例えば3人しか出ないシーンの稽古。メンバーが全部で5人ならば、皆で見ても良いと思います。これが、メンバーが30人だったらいかがでしょう。見て意見を言うひとが27人。

これは多すぎます。

逆に稽古が進まなくなりますし、前述の働きアリの原理で、うち20人以上はただの置物になります。人財の無駄遣いです。映画でも観に行ってもらった方が有意義です。

7. ご飯はみんなで食べる

人数が多いと、意外と少人数よりも亀裂が水面下で致命傷になることがあります。

少ない人数だとAさんとBさんが仲違いをした時、CさんとDさんが取り持ってくれたり、ぶつかりあったりで解消されるのですが、人数が多いとAさんはEさんグループ、BさんはFさんグループに入ります。

劇団とは、運命共同体です。1人欠けてもなんとか舞台は打てますが、5人欠けると舞台を実施できません。積み上げてきたものがパァです。

そこで、サマーウォーズのおばあちゃんが言っていた作戦です。

とにかく、いろいろあれど、敵味方関係なくご飯はみんなで食べましょう。特に仕込みで押しまくって休憩の合間も惜しい時ほど、みんなで時間をとってご飯を食べましょう。結束力なんて簡単な言葉では片付けられないエネルギーが生まれます。

演劇という目的の元に集まったメンバーが、それ以外の行動で足並みを揃えたとき、そこに社会と秩序が生まれます。特に、生命活動である食事というのは効果的だと私は考えます。

まとめ

劇団ってこんなもんだろ、という先入観を捨て、一組織として捉えた時、思いの外見落としていたことがあると痛感した経験談を、今回はまとめてみました。

演劇がどうこう、以前の問題として、人が所属する団体であるのならば、こうなっていた方が良いのではないかという提案です。1つでも役立ちそうなことがあれば良いのですが。

今回で6記事目。

そしていよいよ、最下部にて公演のお知らせを解禁できます。

これまで、全6記事を通して演劇のことを何一つ語っていないのではないかと思われる、我々の作る舞台を、どんなもんだいとご覧頂けたら幸いです。

武田らこ TAKEDA Rhaco

演劇活動4年のブランクを経て、2015年に宮城の社会人劇団“Team HacCLose(チームハックローズ)”を旗揚げ。舞台に立ちたくて立ち上げたのに、現在は脚本・演出を担当。

武田らこ

Team HacCLose

閉鎖的(Close)な環境を打開(Hack)したいという思いから命名。
観る人も演る人も、気軽に楽しめることをポリシーとしている。
2017年8月の第2回公演に向けて活動中。

Team HacCLose

公式サイト→http://hacclose.main.jp/

Twitter→@hacclose

Avec toi~アヴェクトワ~

「Avec toi~アヴェクトワ~」特設ページ→http://hacclose.main.jp/works/avec-toi/

100人乗っても大丈夫!劇団員が増えたらやっておきたい7つのこと

メルマガorLINE@登録

メルマガorLINE@に登録して、ここでしか受け取れない情報を受け取ろう!