スカイシアタープロジェクト四方田です。
42歳、サラリーマンの劇団主宰、平凡で破天荒なんかじゃないんだけど芝居は死ぬまでやりたいんだよね。
という感じのコラム2回目よろしくお願いします。
好きな言葉はケセラセラです。
お金のことを書くと前回言ってしまいましたので、お金についてのお話におつき合いください。
お金のことはあんまり偉そうなことは言えませんけども。
(前回記事→42歳、既婚、サラリーマン。私は演劇を続けています)
本公演1回=新車1台分
ウチの劇団の場合、本公演1回で、大体そうですね4ドアの自動車が新車で買えるかな?くらいのお金がかかります。
収入はお客様からいただきますチケット代金がほぼ全てですので、かかったお金よりチケット代金の総額が多ければ黒字、少なければ赤字です。
先日、次回公演の予算を考えていてこれくらいかかるかな?と出した金額が公演期間中の全ステージが満席でも赤字になる金額でさすがに頭を抱えてしまいました。
色々手を考えてせめて客席が9割埋まればトントンくらいにしたいと思っています。それにしたって9割客席を埋めないとです。
1人でも多くのお客様に観てもらいたい、やるからには満員御礼に、とは演劇人としては当然の目標ですが、興行主としてはもう少しイージーモードにならないものかなとじっと手を見てしまいます。
赤字を出したら主宰が補填します
そんな具合ですので公演は黒字になるより赤字で終わる可能性が高いです。
赤字が出たらどうするかと言いますとウチの場合は割とシンプルで「赤字が出たら主宰が補填」です。
吊るし売りのスーツを着て稼いだ、それほど多くもないサラリーで公演のマイナスを補います。
この補填方法の良い点はお金のことで仲間内のいさかいが起きないこと。
悪い点は大赤字を出してしまうと主宰の懐具合が回復しないと次回公演が打てない、というようなところでしょうか。
(借金に借金を重ねても公演を続けて打って行く!というタイプではありませんし、それをやっていたら早々に首が回らなくなり芝居を続けるどころの話ではなくなっていたように思います。)
5年間公演が出来ないほどの痛手
旗揚げ以来、「まあ、最終的には俺が赤をかぶればいいんだ」と大雑把に活動していましたところ、ある公演で大きな赤字を出してしまいました。
お金だけが原因でもありませんでしたが5年ほど公演を打てない事態を招くことになってしまうこともありました。
わりと最近の出来事です。わりと最近まで全ステージが満席でも赤字というような狂気の公演計画を続けて進退きわまってました。
定期的に作品を作るためにも、お金と計画的に向き合う
進退きわまってようやくお金のことにもっと計画的になろうと思うようになりました。
良い作品を作り、できれば多くの方の感情を揺さぶりたいと不遜ながら思っていて、利益を出すことが一番の目的でもありませんでした。
ですが、利益を出さないことには定期的に作品を発表出来ないのであればもっとそのことを考えなければいけないなと。
三十も半ばの頃です。
遅い。気がつくのが遅いですね。
二十代に気がつきたかったと後悔するところではありますが後悔したところで戻れるわけもないので、気がついた時点から修正していくしかありません。芝居は死ぬまでやりたいが前提です。
年1回ペースで公演ができるようになった
2014年以降、スカイシアタープロジェクトは年1回のペースを崩さず公演を定期的に行っております。
とても安定とは言えませんが1本やって5年休む、というような状況ではありません。
定期的に公演を打つためにそれまでのやり方を見直ししました。
一番大きな変更へ点は、主宰、脚本である私、四方田が演出をしなくなったことでしょうか。
それまでずっと続けてきた脚本・演出のうち、演出をやらない代わりに制作の責任者をやることにしました。
まとめ
それで何が変わるのかというお話をさせていただきたいと思うのですが、紙面もつきたようですので次回があればその話でもさせてください。
若いころはなんとかなるだろうと思ってどんぶり勘定でやっていたが、なんともならなかった。
遅いけれど芝居をやめるつもりはないから気がついた時点から修正して行くしかないなぁやれやれどっこいしょ。
というようなお話でした。
お付き合い頂きましてありがとうございました。
四方田直樹
スカイシアタープロジェクト主宰・脚本家。日常を舞台としたストレートプレイを主な作風とする。ぶっきらぼうにあこがれる。お仕事などなにかありましたら劇団サイトの連絡先まで。ぜひ。
スカイシアタープロジェクト
劇団公式サイト:https://skytheater-official.jimdo.com
劇団Twitter:@SkyTheaterP