チケットノルマを撤廃するという選択をしました【Room105:鳴海琢元】

こんにちは!
二度目まして!

宣伝の実験をしていく劇団、演劇ユニットRoom105の鳴海琢元です。

この文章は最初のコラムが公開される直前に書いているので、最初のコラムの反応がわからないまま書いています。

自分の書いた文章にどんな反応があるのか楽しみにしつつ、怖くもありつつってところですね。(笑)

さて、前回の自己紹介で自分の劇団に関しての話をさせていただきました。

前回記事→演劇の宣伝を実験する

それにに続きまして、今回は劇団を作るときの想いとして、【チケットノルマ】について少し語らせていただければと思います!

劇団を作るに際していろんな想いを込めてそれぞれの信念を作りました。

その中で宣伝・集客と密に関係している【チケットノルマ】。これについて私なりの意見を語ります。

チケットノルマとは?

チケットノルマをご存じない方に対して軽く説明を。

まず、役者さんが舞台に立とうと思い、主催する劇団と連絡を取り出演が決まります。

次に、チケットノルマがある時、役者さんは劇団側から「20枚(枚数は劇団によって異なる)チケットを売ってくださいね」と言われます。

そして、役者さんはこのノルマを達成するために宣伝活動をし、チケットを売り、お客さんを集めます。

これが売り切れればいいのですが、売り切れない場合、その不足分のチケット代は役者さん個人が負担するというのがチケットノルマの仕組みです。

チケットを売るために役者は様々な努力をする

仮にチケット代が2500円だった場合、2500円×20枚=5万円

役者さんは「舞台に出るために5万円分のチケットを売る、もしくは現金を支払わなければならない」ということになります。

劇団によってはノルマ分以上のチケットが売れればその分いくらかお金が戻ってくる仕組みもありますが、このチケットノルマを超えることはなかなか難しいです。

聞いた話ではノルマを達成するために役者さんは並々ならぬ努力をしています。

・携帯の電話帳に入っているメールアドレスに片っ端から連絡する。
・知り合いが出る舞台に行った代わりに自分の舞台のチケットを買ってもらう。
・居酒屋に突撃して知らない人と仲良くなり意気投合して舞台を見に来てもらう。
・親兄弟親戚をたくさん巻き込む   etc…

この辺の話は役者さんのほうが詳しいし、例を挙げればきりがないです。

こうやって莫大な手間と時間とお金を費やしてお客さんを呼んでいらっしゃいます。尊敬しかありません。すげーです。

そんな熱量をもって芝居をする人を応援したくて仕方がありません

チケットノルマを課さないという選択をした

…ただ、私は思うのです。

その手間と時間を舞台のクオリティー向上のために費やしたらどうなるでしょう?

もっと面白いものができるのではないか。
もっと魅力的なものができるのではないか。
もっとお客さんが楽しめるものができるのではないか。

役者さんの普及活動を否定するつもりは一切ありません。

ただ、役者さんが一つの舞台にかけられる時間を増やしたいと考えてRoom105ではチケットノルマを撤廃しました。

役者には舞台のクオリティを上げて欲しい

私ともう一人の相方、筧恵と劇団を作ろうと思った当初、二人の意見が一番合ったのが「チケットノルマをなくす」という事でした。

普段は役者である筧は舞台に立つとき、チケットノルマを達成するのに大変な思いをした経験があり、自分の劇団では役者さんに同じ思いはして欲しくないと考えてました。

宣伝担当の私は劇団のカラーとして宣伝を頑張ると言っている以上ノルマを課し役者さんの集客力に頼るのではなく、何より役者さんには舞台のクオリティーを上げることだけを考えてほしいと考えてました。

二人の意思が合致して「チケットノルマを撤廃する」という結論を出すことにしました。

しかし、チケットノルマに関しては皆さんいろいろな考えがあると思います。我々もこれを無くすにあたって色々な方に様々な意見をいただきました。

チケットノルマのメリット・デメリット

その意見を踏まえて私なりにチケットノルマのメリット・デメリットについて考えてみました。

◇チケットノルマありのメリット

・劇団の収入がある程度安定する
・人にお金を払ってもらう感覚がよくわかるので、作品に対して責任を持てる
・身近な人に働きかけるので、個人を応援してもらいやすくなる。

◇チケットノルマありのデメリット

・役者さんの精神的負担が増える
・舞台に取り組む時間が減る
・知人が多くなるので舞台が終わった後の感想が曖昧になる

このメリット・デメリットの重さは人それぞれ異なります。

何に重点を置くかでチケットノルマを導入するか、それともやめるかの判断をすることとなります。

まとめ

出費のわりに収入が少ない舞台という媒体を正常に運営していくのであれば、チケットノルマはあった方がいい仕組みなのかもしれません。

それを判断するのはその劇団の置かれている環境・主宰の考えなど、劇団によって確実に異なります。

その中で、Room105はチケットノルマを課さないという選択をしました。

今回のRoom105の舞台は公演にかかる費用はすべて私個人が出しています。売れなければかかった費用はすべて私の借金となります。

宣伝の実験をする劇団で公演を打つってことにはそれくらいの覚悟を持って取り組んでいますし、同じくらい役者さんが舞台に立ちやすい環境を整えたいと思っています。

この結論をどこに持っていったらいいのかが分からなくなってきてしまいました(笑)

そんな想いをもって劇団をやっていますよというのと、これを機にチケットノルマについて周りの方と話し合うきっかけが作れれば幸いです!

次こそは宣伝の話ができるかな??

こうご期待です。

鳴海琢元(ナルミタクゲン)

1993年生まれ。群馬県出身。大学で演劇部に入り制作として活動を続けこの仕事が性に合うことが判明。所属する演劇部のみならず、社会人演劇団体の制作を手伝うなどして演劇の沼にずぶずぶとハマっていき、大学卒業後に演劇をやるために上京。

2017年友人と演劇ユニットRoom105を劇団を立ち上げ、制作側の発想で売れる劇団をつくる仕組みを作るために奮闘中。現在は弟と二人暮らし。

TwitterID:@narugen148

演劇ユニットRoom105

2016年旗揚げ。鳴海琢元と筧恵の二人からなるユニット。

一つの部屋の物語を題材として取り上げ、毎回同じ舞台セットを使用するのが特徴。
人との縁を大切にしつつ演劇に合った宣伝を実験しながら舞台を作っていく。

HP:https://room105.amebaownd.com
Twitter:@ActRoom105

次回公演

あぱあとめんと
公演日:2017年5月11日(金)~5月14日(日)
場所:STスポット(横浜駅)
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