これから活躍を目指す演劇人に知ってもらいたい助成金との付き合い方【地域演劇プロデューサー高崎】

地域演劇プロデューサーの高崎と言います。福岡で活動しています。

大学演劇部の頃から、制作を初め劇団制作を経て、劇団の制作コンサルや制作講座をやったりして、今は福岡・九州の演劇シーンを支援するような活動をしています。

今回はこれから活躍をしていこうという演劇人に向けて「助成金のとの付き合い方」について書いていこうと思います。

助成金申請を考えるタイミング

助成金ねぇ、、、、お金もらえるのはありがたいけど、書類とか書くの面倒だしねぇ、、、、そんなの書ける人もいないしねぇ、、、。と、思ったあなた。

その通りです。

制作的なセンスがあって、制作的なことをやりたい!って人がいれば、その人に任せてしまえばいいわけですが、そういう人がいない場合は、「俺たち、ちょっと注目されてきてね?」ってなった時が、助成金申請のチャンスです。

そこまでになってない時は、急いで助成金の申請をする必要はないかもしれません。

ですが、旗揚げからあまり期間が経ってなくても、申請できる助成制度は結構あるのです。
それが、各自治体で行われている芸術祭などへの申請です。

助成金とはそもそも何か?

その前に、そもそも助成金とは何かということを簡単に説明してみます。

助成金とは、ある活動を助けるために金銭的なサポートを受けられることを言います。演劇での助成金の場合は、演劇公演をやるために必要な費用をサポートしてもらえるというわけです。

演劇というのは、演劇であるだけで、既に「社会にとって大切なモノ」だと思われています。

なので、この国には様々な助成の制度があります。政府や民間企業、県や市といった自治体。様々な団体が演劇を助成する枠組みを持っています。

狙うべき助成金

日本には、政府の外郭団体である芸術文化振興基金の助成金制度があります。

これは国内で最大級の助成制度です。しかし、これを狙うとなるとカンパニーとしても結構な活動をしていることが前提になります。

旗揚げ3年未満ではなかなか難しいでしょう。

東京には東京都の外郭団体である東京アーツカウンシルという団体がやっている助成制度もあります。が、これもなかなかハードルが高いです。

区・市町村が行う助成制度を狙う

東京で言うと市町村や区がやっている助成制度があります。

こういう助成金は、国政府や都道府県がやっているような助成制度と比べて、身近な存在です。

他地域からは申請できないこともあるので、まずはこの助成制度を狙うのがいいでしょう。

また、市民芸術祭や区民芸術祭という企画をやっている市町村や区はけっこう多いです。この「芸術祭に申請する」というのもかなり有力です。

これは助成額が少ない代わりに、申請すればほぼ100%通ります。さらに、作成する書類が簡単です。

行政の発行するペーパーで広報してもらえますので、広報価値としても、2、3万円分くらいはあるでしょう。

また、企画によりますが、公的施設の利用の優遇があったりするケースもあり、うまく活用できればお得です。

どうやって調べるか

助成制度は自治体によって形式が様々なので、一番良いのはカンパニーの所在地あるいは公演する地域の自治体に電話して聞いてみるのが一番です。

具体的には以下のように聞きます。

まず市町村や区などの代表電話に電話します。
「文化芸術の担当課をお願いします」

「今度、演劇公演をやるのですが、助成制度や劇場利用の優遇などの制度があったら教えてもらえないでしょうか?」

たいていは親切に答えてもらえるはずです。あるいはネット検索で、調べるという方法もあります。

「制作者を雇ってみる」という手も

「うーん、まぁなんか、わかったような気もするけど、、、いろいろ調べるのもめんどくさいし、書類を書くのも面倒だ、、、」

という方、、、

残念ですが、そういうこともあろうかと思って、秘策を用意しております。簡単です。

「助成金の申請に慣れた、制作者を雇ってしまう」という手があります。

もちろん、タダという訳にはいかないでしょう。助成金を採択できた場合には報酬を払うというような取り決めができればいいんじゃないでしょうか。

具体的には15万円か20万円を上限額として、採択額の1/3を目安にすればいいと思います。

これならば、引き受けてくれる制作者の方は結構いるんじゃないでしょうか。

進め方としては、申請できそうな助成金を探してもらって、カンパニーの活動の方針や次回作の内容などをヒアリングしてもらって、それを書類にまとめてもらうということになるかと思います。

書類作成で、自分たちの劇団のことがよく分かる

助成金の申請をしたことのない団体が、助成金の申請をすると「自分たちの劇団のことがよく分かる」というおまけがついてきます。

これは、目から鱗が落ちるような気分になると思います。

そしてそれは、今後の劇団活動にとってとても有用です。

ぜひ一度、助成金の申請をしてみることをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ちょっと調べてみると、いろいろな助成制度があることがわかるかと思います。

もちろん一番大切なのは、お客さんに喜んでもらえる芝居を作ることです。

そして、それを続けやすい環境をつくるために、様々な助成制度を活用してもらえればと思います。

高崎 大志

PINstage代表|NPO法人FPAP事務局長。
高校の時より演劇を始める。大学演劇部を経て福岡で劇団を旗あげ。役者・制作・照明・舞台監督をつとめる。劇団解散後、スタッフ面から地域劇団を支援するPINstageを設立。制作・照明等を請け負う。

2003年NPO法人FPAP設立。地域演劇振興の自主事業の企画立案、指定管理者申請、セミナー等の司会等をおこない現在に至る。地域演劇の劇評や、福岡・九州の演劇状況、国内の芸術環境格差に関するレポートなども手がける。

Twitter:@tahahahi
ブログ:http://sakuteki.exblog.jp/

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