広島演劇協会の忘年会にて、広島の演劇事情について聞いてみた

2017年、明けましておめでとうございます。しばいのまち編集長の加藤エンです。皆様、本年もしばいのまちをよろしくお願い致します。

さて、私加藤はこの度年末の時間を利用して広島へ行ってまいりました!

もちろんたくさん観光もして来ましたが、本当の目的は観光ではなくてこの機会を利用して実際に地方の演劇人に出会ってくることでした。その中で年末に行われた広島演劇協会の忘年会に参加し、広島の演劇人の方々に様々なお話を伺ってきました!

それでは2017年最初の記事をお楽しみください!!

広島では公演は基本的に公共施設!?

今回演劇協会の忘年会に参加して、皆さんの公演情報も伺いました。すると、すべての公演に一つの共通点がありました。それは全ての公演が公共の施設で行われるということです!

東京でも、もちろん公共の施設で公演をすることはありますが、その数は全体の割合から考えるととても少ないでしょう。ましてや、小劇場劇団なんかになればその数はほぼありません。ですが、劇団の規模などを伺ってみると広島の劇団がとりわけ大きな劇団ばかりというわけではありません。

では、なぜみんな公共の施設でしか公演をしないのか?

広島には民間の劇場がない

この疑問について伺ってみたところ答えは単純で、広島には民間の劇場がないのだそうです。ちなみにブラックボックスは県内で一箇所しかないそうです。

※「ブラックボックス」とは劇場の形の一種であり、壁や天井などが全て黒一色で覆われている劇場のことを表す。

これにはかなり驚いた。東京なんて民間の劇場だらけなのに… むしろ公共の劇場での公演なんて数えるほどしか僕は行ったことがありません。

でも、このことについて「やばい!」とか「キツい!」といったマイナスの発言はありませんでした。それが彼らの当たり前なのです。確かに最初に聞いた時は驚きましたが、落ち着いて考えてみれば別に大した問題じゃないかと。だって別に劇場がないわけではないのだから。

ちなみに「東京でいうところの下北沢みたいな演劇の集まってる場所はあるのですか?」と伺ったところ即答で「ないです」と返って来ました。そりゃそうですよね。

なんだか自分が東京というとても恵まれた環境にいることを思い知らされました…

広島の演劇人はみんな会社員!?

今回、広島へ行って演劇人に約20名ほどの演劇人に会ってきましたが、その全員が「はじめまして」でした。そうです、広島に演劇人の知り合いは一人もいないのに行ってきたのです!

となると最初にしなければいけないのが自己紹介。みんなの自己紹介を聞いているとこれまたとある共通点が…それはほぼ全員が定職に就きながらも演劇活動をしているということです。

えっ、ちょっ…えええーーー!!!???

これには驚きを隠せませんでした。なので聞いてみました!!

だって食っていけないんだもん

答えはものすごくシンプルで「食っていけないから」

これは別に夢を諦めたとかそういう話ではなくて、単純に仕事しての案件が少ないからです。だから、みんな会社勤めをしながらも演劇活動を続けているのです。もちろん、全員が全員そうではないけれど、このような人は圧倒的に数が多いそうです。だから、公演は基本的に週末だけ。ロングランの公演は出来ません。

東京では毎日どこかしらで演劇の公演が行われてます。それが僕らの当たり前です。でも、そんなのは東京くらい。たくさん劇場があって、たくさん演劇人がいて、たくさんの観客がいるから出来ること。定職に就かず、アルバイトなどをしながら活動していける環境があるということ、それがどれだけ恵まれていて、どれだけ贅沢なことなのか実感しました。

でもこんなこと東京で活動しているだけだったらなかなか気付けなかっただろうな…

なぜ広島で演劇を続けるのか?

劇場ない。仕事もない。そもそも演劇人や観劇をする人の人口が少ない。

決して恵まれているわけではない環境なのに、なぜそれでも地元で活動を続けるのか。

広島が好きだから

「広島が好きだから」全員が同じ理由でした。

自分達が生まれ育った土地、広島で演劇をしたい。広島に演劇を広めていきたい。演劇と同じくらい、みんな広島が好きなんだと感じました。

その感覚ってみなさんありますか?東京という土地を愛して、東京のためにやりたいと考えていますか?はっきり言って僕にはありません。そんなこと考えたことすらありません。

まとめ

東京と広島や地方の演劇環境を比較してみれば、明らかに恵まれているのは東京でしょう。演劇人口も多いし、観劇する人もたくさんいるし、劇団や劇場もたくさんあるから案件や、自分達が観て勉強する環境も整っています。

それと比べて、演劇人口も少なければ、満足に公演を出来る環境もなく、公演数が少ないため案件が充実していないから定職に就きながら演劇活動をしなければならない。それでも演劇が好きだから、広島という土地が好きだから情熱を持ってやっていける。

どちらの環境の方が良いとか悪いとかそういうことは問題ではなくて、どんな場所や状況でも、ちゃんと自分の信念を持っていればやりたいことは実現可能なんだと改めて痛感いたしました。

2017年は僕も広島のみなさんに負けないくらい熱い気持ちと情熱を持って行動をしていこうと思います!!

それでは、みなさん本年もしばいのまちをよろしくお願い致します。

公演情報

今回取材にご協力いただいた皆様の公演情報を記載させていただきます!気になった方は是非、広島へ足をお運びください!!

シアターレトロマーケット
「MOTHER –君わらひたまふことなかれ-」

◼︎日程:2017年1月20〜22日
◼︎場所:安佐南区民文化センター ホール

演劇グループ 十八米四十糎
2017 HAPPOU-SAI -八宝菜-

◼︎日程:2017年1月29〜31日
◼︎場所:南区民文化センター スタジオ
チケットの予約は詳細はこちら

劇団B-LUCKS 第4回本公演
「曲がれ!スプーン」

◼︎日程:2017年2月11〜12日
◼︎場所:広島市南区民文化センター 2Fスタジオ
チケットの予約は詳細はこちら

演劇引力廣島 第14回プロデュース公演
「広島ジャンゴ」

◼︎日程:2017年2月16〜19日
◼︎場所:JMSアステールプラザ 多目的スタジオ
チケットの予約は詳細はこちら


第二回しばいのまちオフ会開催!



10/28(土)13:00〜開催!