東京都内には100を越える小劇場があります。
その全てを訪れたことのある人はおそらくいないんじゃないでしょうか。もしいたら是非会ってみたいので、教えてください。
そんな訳で、数ある劇場の中から公演に使う劇場を探す際に役立つ情報を載せたいということで、この企画では劇場をインタビュー形式で紹介したいと思います!
どこで公演しようか悩んでるあなたのお役に立てていただけたら幸いです!
記念すべき第一回目は池袋にあるシアターグリーンさんです!!
シアターグリーンとは
歴史
1968年にアパートの1階部分を貸し稽古場「池袋アートシアター」としてOPEN。初めは稽古場としての利用を考えていたが、様々な工夫をするうちに劇場として運営することになった。
1972年に「池袋アートシアター」から現名称である「シアターグリーン」へ改名。2004年には、1年間かけて改装工事を実施し、現在のシアターグリーンの仕様となった。
都内で運営している劇場の中では最古の劇場である。
特徴
「BIG TREE THEATER」「BOX in BOX THEATER」「BASE THEATER」のそれぞれサイズやコンセプトの違う3つの劇場を内包している。
特徴の異なる3つの劇場で一つの作品を流していくことにより、演劇というものを、より立体的に表現できるようになっている。
「池袋に文化を」
さらに劇場設立の経緯について伺ってみました。

3つの劇場
BIG TREE THEATER

舞台

客席
客席数:167席
特徴

よりエンタメに近いような、ダンスの要素がふんだんにあるような演出の場合、客席から全体のフォーメーションが見えて面白いですね。
お客様の見やすさというところをちょっと踏み込んで作った劇場ですね。
BOX in BOX THEATER

舞台

客席
キャパ:104席
特徴

ビックツリーはよりエンタメ感に寄せた劇場ですが、ボックスインボックスというのはより小劇場感を強調した劇場です。
ザ・小劇場ていう感じの見やすさも然り、キャパ感、距離感、舞台の立ち上げの高さ然り、照明の云々。
いろんな商業的なことを考えずに、演劇、芝居っていうものがお客さんに伝わりやすい限界値、「こう見えたら面白いな」というところを追求したのが、ボックスインボックスです。
BASE THEATER

舞台

客席
キャパ:70席
特徴

実験的なものから、より小さいところで小劇場の良さを追求してもらいたい。
キャパ70〜80ぐらいで濃密な空間を作りたいというものがベースシアターです。
利用するには
ー劇場を利用すには、審査など必要ですか?

色んな作品があったうえで、演劇というものが全体的によくなっていくと思っています。
劇場としての今後の抱負
ー劇場としての今後の抱負を教えてください

そのためには良いコンテンツが必要だし、それをさらに広げていけるような環境を劇場も一緒に育てていくのが必要かなと思っています。
まとめ
お話を聞いていて「演劇という文化を街に根ざすことで、街全体の活性化を目指す」というお父さんの想いを朝比奈さんがしっかり受け継いでいるのがとても感じられました。
また、3つの劇場に関して朝比奈さんは「劇場は作品の一部。いろんな作品作りに合わせられる劇場を提供したい。作品作り、お客さんに良い空間であるかというところをこだわっている」と仰っていました。
作る方も観る方も、どちらについてもしっかりとこだわりを持って作られた劇場。それがシアターグリーンなんですね。
機会があれば一度利用してみてはいかがでしょうか。
劇場情報
◼︎住所:東京都豊島区南池袋2-20-4
◼︎問い合わせ:TEL 03-3983-0644
その他、詳細や劇場の予約などはサイトへ→http://www.theater-green.com/index.html
そこで、私の父は「人が気軽に来れる街にしなきゃなんない」と考え、芸術や文化によって、より洗練した街になれば人が自然と集まってくるだろうと思いました。
それで、最初は稽古場として提供しようと思っていたんですが、思想を昇華させて「池袋に文化を」という考えで劇場を始めたんです。