日本初の学生インプロ団体「劇団しおむすび」とは〜インプロバイザー(即興役者)のススメ〜番外編〜

どーも、おしょうです。

前回まで、インプロについて熱く(?)語ってきましたが、今回は少しブレイクタイムということで、自分の持ち団体「劇団しおむすび」についてお話ししたいと思います。

「なんだよーインプロの話しねえのかよー興味ねえよー」って人は華麗にスルーしてもらってもいいですが、僕の劇団運営の仕方や考え方・経験が多少なりとも皆様のお役には立つ部分もあるかと思います。

それはどう言ったものなのか!?では、行きましょう!

インプロとの出会い

大学に入学して2年。僕は人生や演劇について考えを巡らせていました。
「理想の生き方、理想の演劇ってなんだろう?」

そんなことを考えながら、毎日ひたすら本を読んでました。池袋のジュンク堂(バカでかい本屋)の演劇論コーナーをほとんど網羅しました。しかし、どの本もピンと来ませんでした。

そんなこんなしている内に段々読みたい本が減っていき、最終的に一番自分が興味がなかった本に辿り着いたのです。それが「即興し始めたニッポン人」(著・今井純)という本でした。

わずか半年で劇団立ち上げ

「即興に理論もクソもあるかい…」って、半分舐めた気持ちで読んだ本でしたが、そこに書いてあることは全て僕の理想を体系化したものでした。

あっという間に読み終え、僕は「これだ!これが自分のやるべきことだ!!」と思いました。

そしてすぐに純さんのワークショップに申し込み、サークルの後輩を誘い、劇団を立ち上げ、公演を企画したのです。インプロと出会い、ここに至るまでの時間は、わずか半年でした。

インプロを見たことも聞いたこともない奴が、インプロの公演を企画。正直、当時の僕に、なぜそこまでのバイタリティがあったのかは今でもわかりません。

でも「何事もやってみなきゃわかんねえ!」という「人生は即興だ万歳」精神でホイホイ進んでいったのです。

付いて来てくれたメンバー

しかし、それによって、たくさんの失敗や嫌な想いをしました。

サークルの後輩を誘ったことでサークルの皆に嫌われたり、行き当たりばったりなクソみたいな公演をやってしまったり、何人かのメンバーに見限られたりしました。

それでも僕が続けてこれたのは、どんなに僕の評判が悪くても、悪口を言われても、それでも僕を信じて、一緒にやりたいと思って付いてきてくれたメンバーがいたからなのです。本当に感謝しています。

母親譲り

話が変わりますが、僕の母親はクラブのママです。

30年以上も名古屋の錦という場所(東京でいう銀座)で、ママをやっているスーパーおかんです。その母親が、僕にこうアドバイスをくれました。

「私は学も知識もなく(母は高校中退です)、右も左もわからないまま経営者になった。そんな私が経営していくには「情」しかなかった。それによって辛い思いをいっぱいした。でもあんたは学も知識もある(僕は大学出させてもらいました)。あんたが人の上に立った時は、情を使わんでもええようにせえよ」

残念ながら、僕はそうはなりませんでした。

僕は母親の「情」をたくさんもらい、他にもそういう場面をたくさん見てきました。

お店の女の子が借金していたら何も言わずにお金を渡したり、人を助けるためなら海外まで飛んでいくような人でした。それが報われたこともたくさんありましたが、同じくらい裏切られたりもしました。

それでも、母親は人を信じ、情を持つのをやめませんでした。僕はそんな母親がかっこよかったし、自分が受け取った情を他の人ばらまきたかったのです。

結局、僕は母親と同じような運営をしました。メンバーを家族のように想っていました。

しかし、2015年3月。とある決断の時期がやってきたのです。

継続or解散。それとも…

僕が大学を卒業した1年後、当時のしおむすびメンバー達の卒業の時期がやってきたのです。

ほとんどのメンバーは就職し、演劇活動を続けるのは3〜4人しかいませんでした。

僕は悩みました。
このメンバー、もしくは残ったメンバーで活動を続けていくのか、それともここで解散するのか。元々、サークルの中の1ユニットとして始めたものです。

それが周りの助けもあって、「日本初の学生インプロ団体」という泊がついたものの、なんの目標もないまま続けてきた団体でした。それでもずっと続けてきた理由は「このメンバーと一緒にやりたい」だけだったのです。

それが少しでも減ってしまうくらいなら、ここで終わってもいいと思いました。しかし、そのことを深く考えた時に、1つ確固たる夢に結びついたのです。

「この劇団の名前をずっと残しておきたい」

当時のメンバーを大事に思っているからこそ、この劇団を長く残しておきたいと思ったのです。

「今年売れなくてもいいから、50年残り続ける劇団を!」

そういう想いで、その年から「基本的2年で卒業をする」という制度を導入し、本格的な運営を始めました。

「劇団しおむすび」の現在と未来

2015年3月。

卒業公演と称した無料公演を行い、全員を1期生として卒業させました(内2人は幹部として残りました)。それと入れ替わる形で、2期生が入団し、インプロの公演を今まで以上に行いました。

「学生を中心とした若い世代に、インプロを「みせる」「まなぶ」「いかす」場を提供する」ことをスローガンに1年間運営。翌年2016年3月に「しおフェス」と呼ばれる大きなイベントを行い、3期生が入団しました。

現在、2期生(2年目)4名、3期生(1年目)5名、大人枠6名の計15名で活動しています。来年2017年の3月には2期生が卒業し、4期生が入ってくる予定です。

これを50期まで続ける予定です。

50年後には、東京の一流ホテルの会場やバカでかい劇場とかを押さえて、1〜50期勢揃いのパーティーやショーをやりたいなあと考えています。

いやーなんだかんだ話してたら運営の仕方まで行きませんでしたねえ(笑)これは第2弾が必要ですなあ!

まあ、とはいえ、次回はまたインプロ論に戻ってお話ししようと思います。劇団の寿命ってホント短いんで、こういう長い目で見た運営の仕方も良いと思うんですよねー(最後にゴリ押す作戦)

では、また♪

忍翔(おしょう)

劇団しおむすび主宰・インプロバイザー・インプロ&アクティングコーチ
Twitter:@osho_jam

劇団しおむすび

国際シアタスポーツ協会会員・忍翔(おしょう)がプロデュースする、日本初の学生インプロ(即興芝居)団体。学生を中心にした若い世代に向けて、インプロを「みせる」「まなぶ」「いかす」場を提供する「劇」的な「団」体。
劇団しおむすびサイトへ
Twitter:@shiomusu


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