名古屋と東京の2拠点で活動する私から見た東名演劇事情 Vol.2

名古屋在住で東京の団体を主宰しています、タチです。前回は名古屋の演劇事情について書かせていただきましたが、今回は私、タチから見た東京の演劇事情を書こうと思います。

そもそもこの話題は、東京と名古屋で表現活動をしたことのある私の私見ですが、2つの環境に触れたからこそ見えてきた物だと思っています。

例えるなら海外旅行に行って気がつく日本文化の魅力、みたいなものではないかと思っています。

前回記事はこちら

フットワークが軽くなる街、TOKYO

演劇をやる人も観る人もたくさんいる街、TOKYO。TOKYOと一口に言っても、実は東京都民でないこともあるので、TOKYO=首都圏というイメージです。

首都圏単位の動きが当たり前という感覚は、交通の便の良さ・安さにあると思います。この交通の便の良さ・安さというのは、地方から見ると、果てしなくうらやましいことです。

名古屋の私でもそう思うのだから、もっと東京から離れている人はもっとうらやましいと思うことでしょう。

もちろん、私もその利便性に乗っかって名古屋在住でありながら東京で芝居を続けてられています。

何度でもチャレンジできる街、TOKYO

交通の利便性の良さに加えて、ジャンル等も問わず、色々な事にチャレンジのできる街だという認識です。

チャレンジしていることを応援してくれる人もたくさんいるので、少し変わった事をしたいと思う私のような者には優しい街だと映りました。演劇をはじめ、アートに対する受け入れる体勢というか、耐性を持っているイメージです。

よく「東京の人は冷たい」と言われますが、私としてはそんなことは全く無いと思っていて、駅で倒れていたときに、声をかけてくれる人がいたのは東京でした。よそ者ばかりが集う街だから、優しくしてくれたのはきっと東京以外の出身者だったのではないかと思います。

ということはつまり、土地に関係なく、土着の人はみんな自分の事を守るのに必死で、意外と他人のことを思いやれないのではないかと言う考えに行き着き、単純に人口流動が日本の中で一番激しい街だから人もアートも受け入れられるのではないかと思っています。

○○すぎる街、TOKYO

演劇に限ったことではないですが、人が多すぎる、場所がありすぎる、広すぎる、多様すぎる街がTOKYOです。

マーケティングエリアが無限に広がっているイメージで、まさにカオス。

こうなると例えばお芝居で自分好みの団体を見つけること、あるいは見つけてもらうことは、新種の生物を見つけるのと同じくらいの確率になるのではないでしょうか。もちろん、「そのために宣伝してるんでしょ!」というのも分かりますし、私もやってます。

ただ、あまりにも多くの人や活動がひしめき合っていて非常に効率が悪いとも感じています。

創客面での苦労は、我々のような弱小団体でなくても同じ気持ちをお持ちだと思います。どうにかならないものでしょうか。。。

勘違いできる街、TOKYO

多くの芝居が、毎日、そこかしこで上演されている街TOKYO。数多ある芝居に、短いスパンで出演されている方もたくさんいらっしゃいます。もちろん、すばらしい事だと思います。多くの芝居で必要とされる、出演したい舞台がある。TOKYOならではだと思います。

そんな中、私が出会ってきた東京の役者は、あまり台本を読み込めない人が多い印象です。与えられた役について考え、アイディアを持って稽古に持ってこれる役者が圧倒的に少ないと思いました。台本を渡してすぐに「これはどうしたらいいですか?」と聞かれた時は「こいつ、バカじゃないのか?」と本気で思いました。

少し前までは、「行間が読めないからだ」とか「想像力の欠如だ」という、ゆとり世代への漠然としたイメージから来るものだと思っていましたが、ここ数年、名古屋で演劇活動に参加してみると、彼らと同世代の役者が、ずっと台本の読み込みをしっかりしていたり、アイディアを持ってくるといった事をしていることに気づきました。自分に無くても周りの人たちに相談するとか、何らかの手だてをしっかり考えてきています。

私が主宰を務める団体、群青アパートメントは某声優養成所に通っていたメンバーで立ち上げた団体ですが、養成所の友達に「まぁ俺たちは演出がやれって言ったことがすぐにできなきゃいけないし、気に入ってもらわないといけないからね」と言う人がいました。

私は「その前に演出が気に入るかもしれない材料を出せない奴が何を言ってるんだ」と思ったことをよく覚えています。有用であることとはどう言うことなのか、非常によく考えさせられた言葉でした。

まとめ

不可能がなさそうな街TOKYO。

この街で芝居をしなければ、この街に住まなければ考えなかったこともたくさんあります。そういった物の片鱗を感じていただければありがたいです。

そして、そんな奴のやってる芝居がなんと、今上演中です。東京とか名古屋とかいう距離とも戦っていますが、その前にアラサー女子としても戦っています。如何ほどのものか、是非お越し頂きご覧ください。

タチカズナ

群青アパートメント主宰、自称兼業アーティスト。コスプレ姿に惚れられて20歳で名古屋にて演劇活動を開始。就職で上京し暫く社畜として過ごした後、転職を期に演劇活動を再開。家庭の事情などで愛知に帰郷するも、元SEの知恵と知識で通信機器を駆使して東京で演劇活動を行っている。
タチカズナ個人twitter:@tacchies

公演情報

群青アパートメント5畳『キャラメルマキアートを卒業』
期間:11月23日(水・祝)〜11月27日(日)
会場:東京都江古田 カフェ+レンタルスペース 兎亭
詳細&twitter:@gunjou_ap
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