戯曲を探すなら神奈川県立青少年センター「演劇資料室」へ行こう!

お芝居の台本である戯曲は舞台をする上で欠かせません。「様々な戯曲に触れて、勉強をしたほうが良い」というのはお芝居をした方なら一度は受けたことがあるアドバイスでしょう。

いざ戯曲を探すとなったら、神奈川県立青少年センター「演劇資料室」がおすすめです。本屋や図書館などでも戯曲を置いてあるところはありますが、国内でも最大規模の蔵書数です。今回は実際に足を運んで、運営スタッフの荒井さんにお話を伺ってきました。

この記事を読んで、ぜひ皆さんも気軽に演劇資料室を訪れて頂き、多くの戯曲に触れて欲しいと思います。

神奈川県立青少年センター「演劇資料室」

最新の戯曲から過去の戯曲、雑誌やパンフレット、チラシまで、1万2000冊以上を蔵書。
貸出も行っている。また、演劇にまつわる様々な相談事も受け付けている。

神奈川県立青少年センター「演劇資料室」
住所:〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘9-1
TEL:045-263-4472
開室時間:毎週火曜〜日曜の9時〜17時まで(月曜休室)

国内最大級の蔵書数

ーこの場所はいつできたんですか?

荒井さん
2005年7月です。青少年センターがリニューアルした時に、前から神奈川県の横浜演劇研究所が長年収集してきた、図書・資料をもっと陽のあたるところに置きたいという要望があったんですが、この部屋を提供して頂き、当施設ができました。

青少年センターの施設内にありますが、横浜演劇研究所と神奈川県演劇連盟とが共同で運営をしています。

昭和初期から現代までの本が入っていて、ここの資料は元々「横浜演劇研究所」が収集した資料をベースに、県が購入したり、外部の方が寄贈してくれたりしたものです。

ー日本最大規模の蔵書数があるんですよね

荒井さん
国会図書館なんかと比べるとあれですが、図書、戯曲書や評論は8000冊以上。雑誌で4000冊以上。トータル1万冊以上は軽く超えてます。

ここは誰でも利用が可能なので、数が多くて利用がしやすい場所という意味であれば日本一と言っても良いかもしれません。

ーサイトも見ましたが、演劇をやるにあたっての相談も受けてるんですよね?

荒井さん
そうですね。演劇って深いじゃないですか。ここで対応できることは対応しますし、ここですぐ対応できなくても知り合いも紹介をしたりして、対応しています。

開かれた環境で戯曲が探せる

ーどんな方が利用しているんですが?

荒井さん
中高生。とくに高校生が一番多いです。一般の方も利用されますが、数で言えば高校生ですね。ここは近隣住民しか使えないなどの制限は無く、誰でも使えます。

後ろの棚を見ていただくとわかるんですが、高校演劇の戯曲集を集めています。中学校演劇、高校演劇でまとめてこれだけの数を蔵書しているのはあまり他ではないでしょう。横浜市の図書館にもあったりするんですが、書庫に入っていて一般の人が手に取りにくい保管の仕方なんです。

ここでは50音順で、手にとって様々な作家の戯曲に触れられる。ちなみに、ここは現代演劇の戯曲が中心で、歌舞伎なんかは置いてないです。

演劇資料室はスタッフを常駐させることで常にオープンにしてあって、利用者に使いやすい場であることを意識してます。もちろんその分盗難等のリスクや管理の問題もありますが、それでも利用しやすいことを目的に運営しています。

ーみなさんここで読んでいくんですか?

荒井さん
1日中読んでいく方もいれば、借りていく方もいますよ。2週間で3冊まで借りられるようになっています。

近年は保管場所の問題も

ー新しい本も入ってきているんですが?

荒井さん
図書館と一緒で、やはり最新の本に常に出会えるというのは必要だと思うんです。購入費の制約もありますが、評論も戯曲集も出来る限り常に揃えていく様に努力しています。
荒井さん
もともとは横浜演劇研究所がアマチュア演劇をベースに演劇を研究していこうと言う団体だったので、そういう視点で様々な資料を集めてます。各劇団のチラシやパンフレットを集めたりもしているのは珍しく、県民の財産といっても良いと思います。

ただ、プロもアマチュアも資料を集めているので置き場所に関しては場所が足りてないのが実情です。だから、この場所以外の場所にも資料を保管している状態です。新しい保管場所が近くに欲しいんですが。

このままだと、あと2年位で新しい本が入らなくなってしまうのではないかと心配してます。

ボランティアスタッフによる施設運営

ー運営メンバーは皆さんボランティアなんですよね?

荒井さん
メンバーとして13名が参加してくれていますが、全員ボランティアとして運営に携わってます。各々自分がやれることをやっています。

会社を務め上げた人達が主で、主婦の方もいます。週に1,2回位来てもらってますね。

そういう人達がいることで、すごく地味で気が遠くなる様な戯曲のデータベース化もしています。新聞の切り抜き情報もずっと紙に貼って保管してあるものがあるんですが、それも現在データベース化しているところです。

ー率直な感想ですが、本当にすごい数の戯曲と演劇関連の資料ですよね。戯曲ってたくさん読んだ方が良いってよく言われるんですが、ここに来れば様々な戯曲の勉強が出来て良いですね

荒井さん
先人たちの自分の思いや作品を深めるためにも戯曲はたくさん読んだ方が良いとは思いますよ。

地方の学校の生徒が先生の引率でもって戯曲を求めて来たりもします。あとは、また海外の方が論文を書くために訪れたりもしてますね。

後世に伝え続けるために

荒井さん
スタッフが高齢化していますし、若い人にもぜひ手伝って欲しいです。週1回、3時間とかだけでも手伝ってもらえたらありがたいなと思います。

若い人にはつなぎ役にもなってもらい、ここにある資料は県の、国の宝だと思っているのでもっと多くの人に利用してもらえるよう、今後も引き継いでいってほしいなと思っています。

ーここはある意味、演劇に対して意欲のある人が集まる良い場所ですよね。ぜひ多くの人にもっと使って頂きたいですね。今日はどうもありがとうございました。

ボランティアスタッフ募集

演劇資料室では運営を手伝って頂けるボランティアスタッフを募集しています。

ご興味あるかたはWEBサイトにある問い合わせからどうぞ。

神奈川県立青少年センター演劇資料室WEBサイト→http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f531434/


第二回しばいのまちオフ会開催!



10/28(土)13:00〜開催!