今、短編演劇コンテストが熱い!! vol.1〜中国ブロック劇王決定戦〜

みなさんは、短編演劇コンテストってご存知ですか?

今、日本全国で短編演劇の大会が数多く行われております。しばいのまちでは、そんな短編演劇の大会を取り上げて行きたいと思います。

通常の公演との大きな違いは「審査員と観客による投票システムがある」ということです。演劇に優劣は無いという方もいらっしゃいますが、参加作家の優劣を競うというよりは、「その日の一番」を決める事により、切磋琢磨できる環境を創って行く。もちろん観客もゲーム性として楽しめ、一緒に涙有り、笑い有りを体験できる参加型システムが各地で行われている大きな理由ではないかと思います。

この、短編演劇コンテストを語る上で、外せないのが、「劇王」という大会です。

「劇王」とは

劇作家協会東海支部のプロデュース、愛知県長久手市の主催により、2003年から開催されてきた短編演劇の大会。観客とゲスト審査員の投票によって優勝者が決まる。

当初は東海地区の劇作家たちによる競演であったが、第3回は日本劇作家大会2005長久手大会に於いて、北九州・大阪・三重・静岡・東京・盛岡・韓国からも挑戦者を得て開催。2007年の第4回以降は、全国各地の戯曲賞受賞者を招聘しての頂上決戦となる。

10年目となった2013年2月の「劇王X〜天下統一大会」に於いては、各地の予選を勝ち抜いた北海道から九州までの劇作家たちに加え、歴代の劇王たちも参戦。これをもって、長久手市での劇王はいったん休止となるが、以降も劇王イベントは、全国各地で独自に継続開催されている。2015年には、神奈川県内の演劇人を中心とする実行委員会と神奈川県の主催により、「劇王 天下統一大会2015 ーベイシティロワイヤル inKAAT」が横浜で開催された。大学生対象「ミノカモ学生演劇祭」(東海支部協力)・高校生対象の「ハイスクール劇王」劇作家協会共催)など、ワークショップと劇王形式の短編競演を組み合わせた企画も行われている。
(日本劇作家協会HPから抜粋)

現在は、ここから派生した大会が全国各地で行われています。

1年以内に開催された短編演劇コンテスト

教文演劇フェスティバル短編演劇祭2016

◼︎開催場所:北海道 札幌市教育文化会館 
◼︎参加作家数:9劇作家参加 
◼︎開催期間:2016年 8/13〜14
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もりげき王

◼︎開催場所:岩手県 盛岡劇場タウンホール
◼︎参加作家数:11劇作家参加
◼︎開催期間:2015年 10/26〜28
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短編演劇コンテスト「東北 劇の陣」

◼︎開催場所:岩手県 盛岡劇場タウンホール
◼︎開催期間:2015年 11/19〜20
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第2回えんとつ王決定戦

◼︎開催場所:新潟県 えんとつシアター
◼︎参加作家数:9劇作家参加
◼︎開催期間:2016年 5/7〜8
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劇王神奈川Ⅳ

◼︎開催場所:神奈川県 神奈川県立青少年センター多目的プラザ
◼︎参加作家数:16劇作家参加
◼︎開催期間:2015年 10/15〜18
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第3回中国ブロック劇王決定戦

◼︎開催場所:広島県 広島市青少年センターホール
◼︎参加作家数:11劇作家参加
◼︎開催期間:2015年 10/3〜4
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四国劇王Ⅳ

◼︎開催場所:愛媛県 シアターねこ
◼︎参加作家数:12劇作家参加
◼︎開催期間:2016年 1/16、17
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劇トツ×20分

◼︎開催場所:福岡県 北九州芸術劇場小劇場
◼︎参加作家数:5劇作家参加
◼︎開催期間:2015年 3/22
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劇王東京Ⅱ

◼︎開催場所:東京都 シアターミラクル
◼︎参加作家数:21劇作家参加
◼︎開催期間:2015年 12/26〜28
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神奈川かもめ短編演劇祭

◼︎開催場所:神奈川県 神奈川芸術劇場大スタジオ
◼︎参加団体:韓国2団体、北海道、東北、東京、神奈川、東海、関西、中国、四国、沖縄、神奈川連合参加
◼︎開催期間:2016年 1/29〜31
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ということで、短編演劇にスポットを当てるこのシリーズ。今回の記事では今週末に開催される第四回中国ブロック劇王決定戦、この大会に注目してみようと思います。

第四回中国ブロック劇王決定戦

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2016年10月9日(日)~10日(月・祝)
※公演終了

《予選Aブロック》 9日(日)15:30
《予選Bブロック》10日(月)11:00
《決勝戦》10日(月)17:00

広島市青少年センター ホール

【主催】広島演劇協会/日本劇作家協会中国支部/広島市教育委員会 広島市青少年センター
【制作協力】演劇制作室無色透明
【後援】一般社団法人 日本劇作家協会

中国ブロック劇王とは

中国地方で活動する劇作家たちがNo.1の称号を賭けて競い合う「中国ブロック劇王」は、3つの共通ルールのもと、観客票と審査員票によりチャンピオンを決める短編演劇のコンペティションです。

2012年度、初めて全国各地の予選を勝ち抜いた王者たちによる「劇王Ⅹ天下統一大会」が開催されたのを機に、中国地方では「第一回中国ブロック劇王決定戦」として2013年10月に第一回大会が開催され、「劇王Ⅹ天下統一大会」の中国ブロック代表でもある武田宜裕が優勝しました。

作品の優劣を決めるのではなく、劇作家同士が互いに交流し、切磋琢磨することを目的としています。真剣勝負ではありますが,コスプレ司会者や屋台の出店、飲食自由の歌舞伎方式など、ゆるさとバカバカしさが共存しているのもこのイベントの特徴です。

今回は,過去最多の11名がエントリーし,中国劇王の証である宮島の職人による手作り「巨大しゃもじ」を争う,これまで以上に熾烈な闘いが期待されます。また、今回の大会は2017年秋に愛知県長久手市で開催予定の「劇王アジア大会(仮称)」の中国地区代表予選も兼ねており,中国地方から全国へ飛躍するためのきっかけとしても注目を集めています。

「中国地方から全国へ」。20分に賭ける劇作家たちの熱き闘いにご注目ください。

中国ブロック劇王・統一ルールとは

上演ルール

  • 上演時間は20分以内とし、出演できる俳優は3名までとする。
  • 舞台は4間×4間(約52㎡)の空間とする。
  • 照明は基本地明かりのみとし、数分で転換できる舞台装置とする。

審査方法

  • 観客の持ち点は1人2点とし、必ず別の作品に1点ずつ投票する。
  • 審査員の持ち点は、観客数を3で割った数とする。(300人であれば1人100点)
  • 各予選ブロックの点数上位1名と、敗者復活として各ブロック2位のうち観客票の多かった1名の計3名が決勝に進出する。

挑戦者

石橋 磨季(広島県広島市 SAND PEOPLE)

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俳優として演劇引力廣島プロデュース公演など数多くの舞台に出演する傍ら、「アステールプラザの演劇学校」の戯曲コースを受講し、赤堀雅秋や喜安浩平の指導を受けるなど劇作活動を開始。今回中国ブロック劇王に初挑戦。

和泉 尚邦(広島県東広島市 劇団時雨堂)

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松山北高校,広島大学での計7年間、演劇部・サークルに所属。2013年に劇団時雨堂を立ち上げ、自作の戯曲集を上演し、高い評価を受ける。「人間性」をメインテーマに添えた作風とストレートな表現で多くの根強いファンを持つ。

梅原 拓也(広島県広島市 劇団喜楽院)

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大学時代に演劇部に所属し,脚本・演出を手掛ける。2013年に劇団喜楽院を旗揚げる一方、「アステールプラザの演劇学校」の劇作コースを受講。広島の劇団活動にも参加しながら腕を磨き、今回劇王初参戦。

梶田 真悟(広島県広島市 コムたんたん)

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広島の劇団コムたんたんに所属。代表の坂田光平とともに脚本・演出・出演を担当。中国ブロック劇王へは今年で3年連続の挑戦。

亀尾 佳宏(島根県雲南市)

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島根県の高校教員として、高校演劇部の顧問を務めつつ、雲南市にあるチェリヴァホールを拠点に市民劇を創作。日本演出者協会「若手演出家コンクール2014」優秀賞受賞。作品は現代劇から時代劇、3人芝居から50人を超える芝居までと幅広い。

川村 祥太(広島県東広島市 劇団たわけもの)

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2012年広島大学入学とともに「広島大学演劇団」に入部し、各種公演に参加する傍ら、「アステールプラザの演劇学校」俳優コース受講や、社会人劇団公演への出演など大学外の演劇にも積極的に参加。大学卒業後、「劇団たわけもの」を結成。

サカモト エリ(島根県出雲市 雲の劇団 雨蛙)

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雲の劇団雨蛙 劇作部。第三回中国ブロック劇王決定戦に劇作家として初参戦し、総合2位。今年1月「神奈川かもめ短編演劇祭」に出場し、総合4位。8月には北海道で行われる「教文短編演劇フェスティバル2016」に出場予定。劇作を田辺剛,鄭義信、佃典彦に師事。

武田 宜裕(広島県広島市 INAGO-DX)

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群馬県出身。男優だらけの演劇ユニット「INAGO-DX」の代表として全公演で脚本・演出・出演を務める。劇王X天下統一大会中国地区代表、中国ブロック劇王二連覇、四国劇王Ⅱ優勝,劇王天下統一大会~ベイシティ・ロワイヤルinKAAT中国地区代表などの実績を持つ現役公務員劇作家。

藤井 友紀(広島県広島市 黄金山アタック)

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黄金山アタック主宰として作・演出を務める一方、他劇団公演やローカルドラマ、NHKFMシアターの脚本も手掛ける。中国ブロック劇王へは三度目の挑戦。日本劇作家協会中国支部長、広島演劇協会員、C.T.T.広島事務局員、ドラゴンクラブ部員など数多くの顔を持つ。

森 新太郎(広島県東広島市 芝居空間侍エレクトリカルパレード)

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香川県出身。広島大学在学中にコミュニケーション学を研究する一環で演劇を経験したことがきっかけで演劇活動を開始。在学中に「芝居空間侍エレクトリカルパレード」を立ち上げ。数多くの舞台の脚本・演出を務める。大学卒業後も東広島を拠点に劇団活動を行っている。

山田 めい(広島県広島市 変劇団)

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2010年に変劇団を結成。2013年から劇作を開始し、以降劇団に関わる全ての公演で脚本を担当。中国ブロック劇王へは、第一回、第三回に続いて三度目の挑戦。趣味は編み物とハンコ作り。

審査員

佃 典彦《名古屋》

劇作家,演出家,俳優劇団B級遊撃隊主宰。〆切を守ることから名古屋のミラーマンの異名を持つ。日本劇作家協会運営委員,東海支部員。
【受賞歴】
第3回名古屋市文化振興賞『審判』
第4回読売演劇大賞優秀作品賞『KAN-KAN男』
第5回岸田國士戯曲賞『ぬけがら』 ほか多数

角 ひろみ《岡山》

劇作家、演出家。兵庫県出身。1995年より関西を中心に活動。2006年より岡山市在住。
【受賞歴】
第4回劇作家協会新人戯曲賞佳作・北海道知事賞『あくびと風の威力』
第4回近松門左衛門賞『螢の光』
第20回劇作家協会新人戯曲賞『狭い家の鴨と蛇』

山根 尚子《広島》

編集者。1976年神奈川県生まれ。広島大学卒業後、編集者に。2008年10月~2014年3月,TJ Hiroshima(月刊タウン情報ひろしま)編集長。2007年,2013年,タウン情報ネットワーク企画大賞編集部門大賞受賞。広島本大賞実行委員。好きな言葉は『共感と驚異』。

お問い合わせ

広島演劇協会
TEL:090-3632- 7853
Mail:engeki1640@yahoo.co.jp
HP:http://engeki1640.jimbo.com
Facebook:広島演劇協会
Twitter:@gekiouchuugoku

まとめ

短編演劇は、各地で盛んに行われていますが、コンテスト形式で大規模に全国で開催されているのは「劇王」から派生した各大会が中心です。20分という枠で真剣勝負する事で、地域で一致団結してスキルアップして行ける素敵な取り組みだと思います。

しばいのまちでは今後も「短編演劇」そして「劇王」を追いかけて行きたいと思います。まずは、翌週の劇王神奈川Ⅴのレポートもお楽しみに。


第二回しばいのまちオフ会開催!



10/28(土)13:00〜開催!