「常に何かしていかないと、前進してなくちゃいけない」Dance Company MKMDC:巽徳子

みなさんは踊れますか?ダンスが得意ですか?僕は苦手です。どうも編集長の加藤です。

「今が旬!注目の演劇人!」と題して、そのまんまですが、今が旬だと感じている演劇人、主に俳優、演出家の方などを中心にインタビューを掲載していくこの企画。2人目はプロ振付集団のMKMDC所属し、数々の作品の振り付けをされてきた人気振付師の巽徳子さんにお話を伺いました。

巽さんは人気振付師として活躍をされ、そして今また原点回帰のように役者業を盛んに行なっています。そんな巽さんのこれまでの過程を振り返りながら、その熱意について聞かせていただきました。

巽 徳子

東京都出身 Dance Company MKMDC所属 日本大学芸術学部演劇学科卒業 ダンサー、振付師、インストラクター、役者として幅広く活躍。ダンス作品の振り付けだけでなく、劇団や数々の演劇作品など様々な作品の振り付けを行っている。

Dance Company MKMDC

2000年、振付師の松尾耕さんを中心に結成された、プロ振付集団。所属メンバー全員が振付師であり、数々のダンスイベントへの出演と舞台公演プロデュースをしている。また結成時に開講されたダンススクールでレッスンも行っている。
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きっかけ

スタートは役者

ー今日はお時間いただき、ありがとうございます。巽さんは幅広く活動をされていますが、ダンスと役者はどちらが先だったんですか?

巽徳子
役者が先でした。元々、人前で話すことが子どものころから好きで、小学校では委員長とかやったり、中学校では演劇部に入部しました。高校に入って劇団アンドエンドレスさんの作品を拝見する機会があったんです。それまではミュージカルとかは見たことあったけど、小劇場で演劇を観たのは初めてで、とにかくその小劇場独特の生で人と人がぶつかり合うみたいな熱量にすごく感動したんです。それで、演劇にさらに興味をもって日本大学芸術学部演劇学科に入学しました。

ダンスは大学から

ー役者の方が先だったんですね。では、ダンスはいつから始めたのですか?

巽徳子
ダンスは大学入ってからですね。ダンスサークルに入ったのがきっかけでした。でも1年生のときに踊ってたのは3ヶ月くらいだけでしたし、2年の時は芝居をやろうと思い、実習をしながら小劇場に出たりしてほとんどサークルには出てなかったので、踊ってない時期もありました。

初心者から振付師へ

大学からという比較的遅いスタートであった巽さん。なぜ今のような人気振付師になることが出来たのでしょうか。

週5でレッスン

ー人気振付師になるために一体どんな努力をしたんですか?

巽徳子
うーん、努力というか、凝り性なんですよ。大学3年でサークルに戻った時に、同期が7人しかいなかったんです。しかも、私たちがメインで振付をしなくちゃいけなかったんです。当然、7人しかいないんで私にも振付の仕事が回ってくることになったんです。

「自分はダンス初心者で踊れない。けど、振付という人に教える立場の人間がそれでいいわけない」そう思って、とりあえずダンススタジオでレッスンを受けることにしました。3年生の夏になるとサークルにつきっきりになってしまうので、3年になるちょっと前から通いました。週5で。

ー週5!?

巽徳子
はい(笑)そのスタジオで週5でレッスンをされてる先生がいらしたので、それを全部受けてました。そんだけ毎日受けてると顔も覚えられて、なぜかダンス始めて3ヶ月で先生のアシスタントで香港へ行ったりもしました(笑)

ーすごいですね。踊りが苦手な僕なら心が折れそうです…

巽徳子
あと大学を卒業してから1年間ディズニーダンサーをやったりしました。で、それを辞めた後はMKMDCの代表の松尾耕のところで14:00~22:00までダンスをひたすら踊り続けて、その後は朝まで深夜バイトみたいな生活を繰り返してた時期もありましたね。

今になってあの頃ことを思い返すと、若い頃に頑張ること、没頭してやることってすごく大事だと思いますね。でも、正直あの頃はダンスで食べていこうなんてちっとも思ってませんでした(笑)

踊る役者

ーではなぜまた今役者業を盛んに行うようになったのですか?

巽徳子
おかげさまで今は振り付けなど、上から見る立場に立つことが増えて来て、カンパニー興行以外でメインで踊ることが少なくなってきました。何かをずっと作り続けるには、アウトプットするエネルギーとインプットするエネルギーのバランスを取るのが必要。そう考えた時に単純に「このままではおもしろくないぞ」と思ったんです。そんなときに踊れる役者としてオファーをいただきました。それで、実際に舞台に立ったら、作品を作ることに対してなど見えてきたものが違ってきたんです。自分は「踊る役者だった」そう改めて気が付きました。
巽徳子
常に「もっと何か出来ないか」という思いをなくしたらダメだなと思っています。時間はその人の生きている命。同じところにいるだけでは後退するだけで、常に何かしていかないと、前進してなくちゃいけない。だから、今また役者をやって、改めて新鮮で楽しいですね。

今後の抱負

巽 会話
初心者から振付師、そして今また役者へ。最後に巽さんが見る未来について聞きました。

「まだまだいける!」

ーダンサー、振付師としての今後の抱負を教えてください。

巽徳子
ダンスと芝居をもっと密にしていきたいです。ミュージカルではなく身体表現や立ち姿で表現をして、自分なりの作品を作っていきたい。もっとアウトプットしたいことがたくさんあるんです。だから今後もダンスと並行して、演出やプロデュースをもっとしていきたいですね。「まだまだいける!」と思ってます。

「振付師で役者」

ーでは、役者としての抱負はなんですか?

巽徳子
役者としても、もっとやっていきたいです。「こんなに踊れる役者はいない!」ってのが自分の武器。ダンスが踊れる役者さんはたくさんいますけど、私のように「振付師で役者」って人は少ないと思います。
ーたしかに「振付師で役者」って方はあんまり聞かないですね。
巽徳子
ですよね。いくら踊れるからって今さら地下アイドルとかはやれないですから(笑)

とにかく、芝居はまだまだだと感じているので、もっともっと勉強したいですね。

ーでは、次にご出演される際には観に行きますね!今日はどうもありがとうございました。

まとめ

「なぜ俳優ではなくダンサーになったのですか?」という質問に「ダンスが楽しかったからです」と答えてくださった、巽さん。自分が好きなこと、楽しいと思ったことに情熱を捧げ、突き詰めてきた巽さんの語る姿はとても素敵に感じました。

そして、常に前進し続ける巽さんのパワーと姿勢は、僕たち若い演劇人が見習うべきかっこいい先輩そのものでした。

そんな巽さんが役者として出演する作品が来月にあるのでぜひ、足を運んで観てください。

出演情報

劇王神奈川Ⅴ※公演終了
◼︎日程:2016年10月14日〜10月16日
◼︎会場:神奈川県立青少年センター
※巽さんは10月15日の19:00開演のCブロック:もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡の「声」に出演。
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雲劇祭2016※公演終了
◼︎日程:2016年10月23日
◼︎会場:出雲国際交流会館
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雲劇祭 1


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