演劇で『21世紀型学力』を育む! 夏休み企画 高濱プロデュース 花まる式演劇ワークショップ 〜花まる学習会王子小劇場「教育×演劇」のコラボ第一弾〜

2016年6月1日に小劇場劇団にとって登竜門のような存在であった王子小劇場は、花まる学習会とのネーミングライツにより「王子小劇場」から「花まる学習会王子小劇場」へと名称が変更されました。このニュースは瞬く間に小劇場界に浸透していきました。

その記者会見の際に「教育×演劇」のチャレンジをして行きたいと発表がありましたが、今回はその記念すべき最初の取り組みである夏休み企画 高濱プロデュース 花まる式演劇ワークショップを見学させていただきました。

「教育×演劇」という新たな取り組みにより、劇場が生み出すものは何なのか。今回の記事ではワークショップの内容を振り返りながら、花まる学習会王子小劇場が提案する新たな取り組みについて綴ってみようと思います。

夏休み企画 高濱プロデュース 花まる式演劇ワークショップ

「花まる学習会にとっても、王子にとってもチャレンジです」そう語るのは花まる学習会王子小劇場の発起人である、佐藤孝治氏。

今回のプロジェクトの経緯についてお聞きしたところ、以前より佐藤さんと花まる学習会代表の高濱正伸さんで話し合った、今後のコラボレーションについて出た様々なプロジェクトの一つであるとのこと。
「教育」の現場である花まる学習会と、「演劇」の現場である花まる学習会王子小劇場。これまでになかった組み合わせだからこそ、そこに価値を感じ今回のような企画を実施したそうです。

さらに佐藤さんは「演劇の閉じた世界では未来がない。だからこそ子ども向けワークショップという新たなマーケットに価値を感じた」とも語ってくれました。演劇という文化をその世界で納めずに、外の世界と繋げるためにも今回の取り組みはとても大きなきっかけとなるでしょう。

プロジェクト詳細:http://kojisato515.hatenablog.com/entry/2016/08/17/141433
佐藤孝治氏 インタビュー記事:花まる学習会王子小劇場、佐藤孝治氏に聞く「演劇人の可能性」とは?

ワークショップについて

ワークショップは8/26・27の二日間に渡って、花まる学習会に通う小学校1~6年生を対象に、講師には演劇界の第一線で活躍する、舘そらみさん、伊澤玲さん、黒澤世莉さんを迎え、行われました。今回、私は8/26に行われた舘そらみさんによる、小学校1〜3年生を対象にしたワークショップを取材をさせて頂きました。

舘そらみ

1984年生まれ。青年団演出部に所属し、劇団ガレキの太鼓の主宰を務める。演出家、脚本家、俳優であり、ワークショップ・ファシリテーターとしても全国の小中学校などでワークショップを行っている。

twitter:@_sorami
Blog:舘そらみのオトコミシュラン★★★

演劇に触れる

今回、約30人の子ども達が参加しました。ワークショップでは、子ども達が普段触れる機会のない演劇を体験しました。開始直後にまず今日のルールが発表されました。それは「いっぱい喋ること」と「いっぱい聞く」ことでした。
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今回のワークショップは「子ども達の自己肯定感を高めること」を目的にされていました。「こんなこと言ったら怒られるかな?」「これは変かな?」そんな不安要素をなくし、子ども達の自由な発想を引き出すために様々な体験を子ども達にしてもらいました。中でもメインになったのがジェスチャーゲームでした。

ジェスチャーゲームではそれぞれ6人一組のグループを作り、舘さんから渡されたお題について、子ども達が話し合い、練習をして、全員の前で発表を行いました。一つの作品について話し合い、練習する子ども達の姿は演劇の稽古場での風景と重なるものがありました。
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さらに発表が終わると、毎グループごとに先生からその作品の良かったところを言ってもらいます。「自分達が作った作品を発表して、それに対する感想をもらう」これはまさに演劇そのものでした。最初はどこかぎこちなくて緊張している子もいましたが、作品作りを通して、子ども達が笑顔になっていく様には、演劇の新たな可能性を感じることが出来ました。
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感想

わずか90分という短い時間でしたが、絶えず子ども達が笑っているとても素敵なワークショップでした。初めての演劇に対して子ども達はどう思ったのか、感想を聞いてみました。
「ゲームしたり、色んなことが出来て楽しかった」
「劇がとてもうまくできてよかった」
などなど、様々な感想を頂きました。この他にも、ほとんどの子ども達が「楽しかった」と感想を述べていました。

先生の感想

さらに舘そらみさんにも感想を聞いてみました。

舘そらみ
子ども達の理解速度のものすごく早くて驚きました。とても大人な子が多かったですね。そんな子ども達の姿を見ていると、その姿に夢を見ました。演劇は、自己肯定感を高める効果を持っています。それはそのまま、生きる力を手に入れることだと考えています。

普段、学校へワークショップに行くと、「学校にいる自分」を意識してしまい、なかなか自分の枠から抜け出すことが出来ない子どももいます。だからこそ、今回のように実際に劇場でやるというのは子どもにとっても特別な体験になるので素晴らしいと思いました。

加藤の感想

本当に、子ども達がとても笑っているのが印象的なワークショップでした。子ども達の自由な発想には私もとても驚かされましたし、自分の創作活動の参考にもなりました。

演劇は古くからある文化ですが、まだまだ新たな可能性があると思います。佐藤さんが仰ったように、演劇の閉じた世界では未来がないと思います。演劇の持つ可能性を駆使して、身近に感じてもらうために私達に出来ることはあるはずですが、それを見つけるのは容易なことではありません。だからこそ、花まる学習会王子小劇場のように実際に取り組んでいる現場に足を運んでみるの良いかもしれません。


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