【超危険】自主稽古に潜む罠!!ー自主稽古をやってはいけない理由ー

自主稽古に潜む罠

本番も近付いてきているのに、あまり稽古の進み具合が良くない。そんな状況下でありながら稽古が休みの日がある。そんな時、あなたならどうしますか?

今後のためにもしっかりと体を休めるのか、それとも自宅でひたすらセリフ練習や台本の読解をするのか。休日の過ごし方は人それぞれです。

ですが、もしもあなたが役者で「稽古がなくて困るなら、稽古をすればいいじゃない!みんなを集めて自主稽古よ!」と思ったのならば、一つ言わせて頂きたい。

絶対にやめた方がいいですよ。

役者のみで行う自主稽古の危険性について筆者の経験を基に書いていきます。

(※大いに筆者の主観が入っておりますので、その点だけはご留意下さい)
(※あくまで個人の一意見であり、全ての稽古場や役者全般に当てはまる話ではありません)

自主稽古は危険がいっぱい

自主稽古とは、役者達が演出家不在の状況で自主的に行う稽古です。

役者だけで集まり、自主的に稽古を行う。なんだか素敵な事に思えますが、大抵失敗して、後悔して、何ならその座組の雰囲気を壊してしまう危険すらあります。

演出家(リーダー)がいないとまとまらない

自主稽古が危険である最大の理由が「演出家不在」です。稽古場で絶対の権力を持ち、かつ役者達に指示(演出)をしながらお芝居を作る。つまり稽古場のリーダーが演出家です。そんなリーダー不在だと稽古場の統率が全く取れません。

あーだこーだ。皆で言いますが、殆どの場合、結局上手くまとまりません。

つーか、演出家が役者の演技見て、演出つけて作品作るんだから、いなかったらやる意味ねーから!稽古じゃねーから!!

仕切りたがりの出現と不満の噴出

演出家(リーダー)が不在となると、誰かがその場を仕切らなければいけません。

どんな順番で、どのシーンを稽古し、休憩のタイミングはどうするのか。その全てを自分達で決めるのですから、自然と仕切る人は出て来ます。そういう人がいることは大事です。必要不可欠です。しかし!この「普段と違う人が仕切る」というのが危険です!!

仕切る人の度量にもよりますが、大抵の場合、仕切りは上手くいきません。普段やってませんからね。そこで、様々な意見が飛び交いますが、皆の意見を聞けるわけじゃないので、各々の中に徐々に不満が溜まっていきます。不満の溜まっている状態の人間は文句ばかり言います。

仕切る人も役者なので、自分のシーンを稽古したりもします。そのうち不満の溜まった人が言いだすんですよ。「なんかあの人のシーンばっかり稽古してない?」とか!

そうしてどんどん稽古がだれていくのです。仕切る人は周りから嫌われて損をします。周りの人はただただ不快な思いをします。

今日だけ演出家の出現

自主稽古です。役者しかいません。だからお互いの演技をみんなで見て意見を交換します。「意見を交換します」ってすごく聞こえは良いですが、これの意味を履き違える人がいます。それが「今日だけ演出家」です。

意見を言っているうちにヒートアップし過ぎて、人の演技に演出つけ出す人がいるんです。

僕はこれがものすごーーく嫌いです!もうね、バカなんじゃないかと!お前は役者だろと!!殴ってやろうかと思うわけですよ!!!

すいません、取り乱しました。

実際に、自主稽古でケンカになる場合はこの「今日だけ演出家」が原因の場合がほとんどです。

皆さん、自分の演技に自信やプライドがあるのですから、それを同じ役者の立場の人間にズカズカと入って来られたら誰だって良い気はしません。でも、本人は熱く情熱を持って演出をつけてきます。それが余計に周りを苛立たせているとも気付かずに…。

ちなみに今日だけ演出家の演出したものを後日の稽古で演出家に見せても、大体カットされます。意味の無い時間を過ごしたな、と後でとても気分が悪くなります。

自主稽古はいじめが起きやすい

上記で書いた様な不満が不満を呼び、雰囲気が悪くなっている稽古場。そんな稽古場に、お芝居の上手くない人がいたら、ずばり言うと「ポンコツ」がいたらどうなると思いますか?

それはもう格好のいじめの対象になるわけですよ。これが普段の稽古ならまだ歯止めが効きますが、自主稽古ではものすごく悲惨なことになります。

いじめと言ってもどっかの女子高生みたいに「おめーの席ねぇから!」とか水をかけられるとかではありません。稽古場でのいじめは正直それ以上にひどいものです。

されることは単純で「ダメ出し」をされることです。ただそのダメ出しの数が半端じゃないです!もうね、集中砲火です!!しかも自主稽古で溜まった鬱憤のハケ口として扱われるので、色んな人から色んなことを言われます。それによって集中砲火を浴びた人の精神が壊れていきます。

なんのための自主稽古だよ!「みんなで頑張ろうね!」みたいなこと言ってたくせに、こんなにも無駄な時間を過ごすことに何の意味があるのよ!良い大人がなにやってんだよ!!

そういう気持ちになって、本当にその座組が嫌になってしまいます。

ここまで来たらもう最悪です!!

どうしたらいいの?

「じゃあ、私達はどうすればいいのよ!?」と思ったあなたに言います。

「休みましょう」

自主稽古なんてやっても良いことありません。良いことがあった試しがない!それよりも、体を休め気持ちをリフレッシュさせることが必要だと僕は思います。そうすれば不思議と新たなアイディアも浮かんで来るでしょう。急がば回れですね。

それからもう一つ。自主稽古は危険ですが、自主練習は大切です。これをぜひ覚えていただきたい。

自主稽古と違い、今までやって来たことを復習するための自主練習はとても大切ですし、必要なことです。家でセリフの練習をしたり、ダンスや歌の練習をする。頭の中で動きのイメージトレーニングをする。そう言ったものは必ず無駄にならずにあなたの力となるので、これからもじゃんじゃんやってください。

もしもこれを読んでいる人で「今稽古の進み具合がヤバい、自主稽古したほうが良いのでは」なんて考えている人がいたら、お願いですから自主稽古だけはしないでください。きっとお芝居が嫌いになってしまうから。

自主稽古に潜む罠

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