小劇場演劇における演出助手の役割とは?

演出助手の役割とは

まず、最初に伝えておきたいのは「演出助手」という仕事は決して演出家になる手前のポジションではありません。立派な専門職なのです。

ここでは、小劇場における演出助手の役割や仕事の内容を紹介します。

香盤表をつくる

香盤表(こうばんひょう)とは、シーンごとの俳優の出番や使用小道具や衣装が記載されている表のことです。

まず、稽古に入る前に台本がある場合は、香盤表をつくります。そうすることで、各シーンの登場人物の把握や、必要な小道具などが一目で見て分かります。

スケジュール管理

「演出助手」の大きな役割として、スケジュール管理があります。

稽古開始から、本番小屋入り日までの間でどのように稽古を進めていくのかということを演出家と相談して決定します。

通し稽古日を決める

通し稽古とは、衣装・小道具全て有りの状態で本番を想定して行う稽古のことです。

スケジュール管理の一環ですが、通し稽古日を決定し、そこまでにどのようなものを準備して、どのような稽古をしていくべきなのか逆計算して稽古スケジュールを考えます。

また、稽古内容に合わせて、俳優の入り時間の調整も行います。また、俳優のスケジュールを管理し、この俳優がNGなので、このシーンは出来ない、またこのメンバーが揃うからこのシーンをしよう!と効率よい稽古を行える様に調整します。

プロンプや代役をする

プロンプとは、俳優が台詞を忘れた場合に、手助けに台詞を教えることです。初の台本を離しての立ち稽古の際は必要になることが多々あります。

時に忘れているのでなく、俳優の芝居であえて間をあけている場合もありますので、芝居をよく見て判断する必要があります。

登場するシーンに俳優が不在の場合は、代わりに役を演じることもあります。この時に大事なことは、普段から俳優の動き見ていることです。立ち位置や、台詞の変更などはすべて把握していつでも代役を行える準備をします。

スタッフとの連携

演出助手は、演出家はもちろん俳優、全スタッフとのパイプ役にならなくてはいけません。

大半の場合、小劇場の演出助手の仕事として、小道具や衣装の管理もします。専門のスタッフがいる場合は、連携を取り、何が必要であり、演出家や俳優がどのようなものを必要としているのかきちんと伝えます。

「報告・連絡・相談」は演出助手をやる上で一番必要なことです。

演出家の良き相談相手になる

これまでは事務的な「演出助手」の役割を述べてきましたが、演出家にとって唯一稽古場で一から共に作品づくりをしている仲間は「演出助手」のみです。

演出家が一番相談しやすい相手になれるように努力することが演出助手にとってはとても重要です。

まとめ

「演出助手」に関して何点かまとめましたが、これといって「演出助手」になるにあたり難しいことはありません。その公演や団体ごとに求められるものは異なります。稽古が潤滑に行くように、また足りていない部分を補うために自分に何が出来るか、柔軟に考え行動することが大事です。

決して公演が大成功しても観客が「演出助手」が良かったからこの芝居が良かったとは思わないかもしれませんが、「縁の下の力持ち」のこの「演出助手」というポジションは非常に重要なのです。

演出助手の役割とは


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