舞台の始まりから終わりまでの流れをつかもう~役者編~

舞台の始まりから終わりまで〜役者編〜

日々、どこかの稽古場では稽古が行われ、どこかの劇場では上演が行われている。彼らが目指すのは、無事にその公演の幕をおろすこと。今回はどんな風に1つの舞台が出来上がり、そして終わっていくのか。その流れを役者の視点から書いてみます。

これから役者をする方には全体の雰囲気を掴んでもらえる様に。役者以外の方で、例えば「友達が役者をしている」という方にも、彼らが普段何をしているのか、この記事を読んで貰えれば分かる様に書いていきたいと思います。

出演が決定するまで

舞台に出演するには2つのスタートがあります。それは「オーディション」と「オファー」です。

オーディション

昨今、ネットの情報もかなり多くなり、下記の様なオーディション情報サイトなどもいくつかあります。

▪️Deview
▪️Web Audition
▪️CoRich舞台芸術!

上記のようなサイトを活用し、多種多様な舞台の中から興味のあるものを選び、実際にオーディションを受けて出演権を獲得する。これが「オーディション」の場合のスタートです。

劇団のWEBサイトで直接募集をしていることも多いので、気になる劇団があったらWEBサイトを確認するものオススメです。

オファー

直接、出演依頼が来るのを「オファー」と言います。知り合いや、舞台を見てくれた演出家から直接など、様々な方法で声がかかります。

小劇場劇団の場合、オファーで出演が決定する方が多いです。

出演決定〜稽古

出演が決まれば稽古に入ります。だいたい数週間〜2ヶ月程行うのが一般的です。

顔合わせ

これは出演者、演出、脚本、制作などその舞台に関わる人々が集まり、「このメンバーで頑張るぞー!よろしくー!」って会です。主にこの時に台本を渡されて、本読みをします。また、キャスティング発表もこの時に行われます。

稽古

さて、いよいよ稽古の開始です。一言に稽古といっても様々な段階があります。

読み稽古

これは、まだ立って演技をせずに読むことでセリフに慣れていく作業です。

立ち稽古(シーン稽古)

実際に立って演技をしながらシーンごとに演出をつけていく作業です。
主にこの作業の繰り返しでお芝居を作り上げていきます。

通し稽古

立ち稽古で作り上げたお芝居を、途中で止めずに通してやってみる作業です。通しにはさらに細かく段階があります。

・粗通し
全てのシーン稽古が一通り終わった後などに行います。全体の流れの把握を優先するため、セリフなどを覚えてなくてもやります。

・スッタフ見せ通し
舞台監督などのスタッフに全体を観て流れを把握してもらうための通し。そのため、お芝居がまだ完全に出来上がってない状態でも行います。「粗通し」とも似ていますね。

・衣装付き通し
実際に衣装を着てやる通しです。稽古終盤、お芝居がほぼ出来上がってから行います。衣装による体の動きの制限などの問題を確認します。

集中稽古

全員のキャストが欠席することなく、朝から晩まで稽古をする期間です。劇団により差はありますが、主に1~2週間程行います。この期間になるとほとんどが「衣装付き通し」になります。

劇場入りから出るまで

稽古が終われば、実際に公演を行う劇場に入り、準備〜公演を行います。

小屋入り

稽古期間を終えて、いよいよ劇場に入ります。これを「小屋入り」と言います。ここでもいくつかの段階に分けて準備を行います。

仕込み

小屋入り当日にセットなどの仕込み、楽屋作りなど、本番のための劇場での様々な準備をします。

場当たり

本番同様に衣装を着て、メイクなどをして音響や照明、演出部などのキッカケの確認作業を行います。

ゲネプロ

本番同様に舞台を実際に上演します。舞台で行う通し作業のようなものです。

実際にセットのある状態の舞台でやってみたらどうなるのか。問題はないか。そういった様々なものを場当たりやゲネプロで回収し、本番に臨みます。

余談ですが、「乗り打ち」というものもあります。「小屋入り当日に場当たりして、ゲネやらないで本番」という鬼畜コースです。ちなみに筆者は「乗り打ちバラシ」というさらにハードなコースを体験したことがあります。

本番

こうして様々な問題を乗り越え、いよいよ本番を迎えます。お金を頂いて、お客さんに自分たちが作り上げてきたものを見てもらうのです。

自分たちの芝居にひたすらに全力を尽くすのです。役者にとってこれこそが一番大事な仕事です。こうして無事に千秋楽を迎へ、そしてお芝居の幕がおります。

バラシ

最後の上演が終わるとバラシが始まります。バラシとは片付けのことです。自分たちが使わせてもらった劇場を元の状態に復元していきます。主に女性キャストは楽屋の片付けなど力を使わない仕事。男性キャストは舞台監督さんの指示に従って解体作業の手伝いをします。

最後の最後に何か問題が起きてしまっては後味が悪いです。細心の注意は払いつつ、テキパキと仕事をしましょう。

打ち上げ

バラシも終えたら、あとは打ち上げです。話しましょう。飲みましょう。楽しみましょう。ここまで頑張ったのですから、最後は大いに遊ぶのです。

一次会で帰ってもよし、朝まで飲んでもよし。ですが、ハメは外しすぎないように。他人に迷惑はかけないように。

まとめ

ここまでに書いた全ての過程を大体1〜2ヶ月で行います。その時間は長いようで、終わってしまえばあっと言う間です。

終わった後に悔いの残らないよう、全力で、そして楽しみながら最後まで突っ走りましょう。そうすれば、きっと打ち上げのお酒が最高に美味しくなります。

舞台の始まりから終わりまで〜役者編〜


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